「えぇ~、これがカブ?」
先日、行きつけのバイクショップに行ったら、店長のHさんに「新型のカブ、来てるけど、見る?」と言われ、新型カブのある展示車コーナーに案内してもらいました。見た瞬間に口から 出た言葉が冒頭の「えぇ~?」でした。
今年の3月、ホンダ・スーパーカブが昭和33年(1958年)に発売されて以来50数年ぶりにフルモデルチェンジされました。華やかなモデルではないのでひっそりとモデルチェンジされたのですが、カブ愛好者の僕としてはすごく気になっていました。
カブの特徴の鉄板をプレスしたハンドルは、ウィンカーやヘッドライト一体式のおしゃれな 原付スクーターのハンドル周りのようになっていました。フロント・サスは筒状のスポーツ・バイクと同じ形状になり、とって付けたような無骨で合理的なフロント・カウルはカブらしさは残されてはいたもののずいぶんスマートな形状になっていました。工具やバッテリーのカバーもサイド・カウルと一体式になって、50年以上続いた基本デザインからは少しイメージの違う意匠になっていました。膝のカウルの形状がこれまでのカブとよく似た形をしているので、一応スーパーカブには見えます。
ホンダの中国の工場での生産になったということで、なんと4万円以上も値下げされたそうです。基本構造は同じで値段も安くなったとすれば、それは それで良いことなのですが、外観デザインはとても大事です。せめて工具・バッテリーカバー、フロント・サス、カウル、ハンドル周りは旧モデルと共通したデザインのまま残してほしかったと思います。
スーパーカブは日本を代表する二輪車で、世界的に見ても20世紀を代表する二輪車だと思っています。そのためか、生産国が日本でなくなったことには多少の抵抗は感じますが、それも時代の流れでしょう。ただ、聞いた話では、今回のニューモデルは、もともと中国のホンダで製造されていた中国 やタイなど東南アジア向けのバイクとして存在していたもので、その既存の東南アジア市場向けバイクに「スーパーカブ」の名を付けて日本市場にも輸出することになったとのことでした。そう言われると納得できるデザインです。どことなく中国っぽいデザインなのです。ただ、もともと中国で生産されていた既存のバイクというのが本当なら、ちょっと悲しくなります。ちなみに、タイヤにはメーカー名、ブランド名と思われるロゴを見つけることがで きませんでした。世界のホンダが、全世界を市場として発売した新型スーパーカブですから、海外生産と言っても、きっと品質は大丈夫だと思います。「HONDA」マークを付けている以上、中国製の無印(?)タイヤを使ったとしても、おそらく品質を落とすようなことはしていないはずです。それに、今までの50年以上も前の無骨なデザインと比べればとてもスマートなデザインになりました。カタログの写真を見ても、とてもおしゃれです。
僕は、無骨ななかにもスマートさが感じられる1950年代のデザインの今までのカブの方が好きです。僕が旧車好きで、旧型カブのオーナーの一人だからかもしれません。かろうじて新聞配達用の「プレス・カブ」が旧モデルのまま残っていますが、一般ユーザーは手に入れることができるかどうか。それに、プレス・カブには50cc車しか設定されてないようですし・・ ・。
なお、写真画像はHONDAのカタログで公開されているものです。従来のカブのイメージを残してはいますが、走っている写真を見るとすごくおしゃれなバイクに変身していることが分かります。ちなみに、最後の1枚は僕の98年式スーパーカブ70です。
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コメントありがとうございます
自動車やバイクに詳しくないのですが、hiroさんのガッカリ度からみて
ひどいフルモデルチェンジだったようで残念ですね
ホンダのバイクでも中国で生産され、それを日本で販売したら
輸入車扱いになるのでしょうか?
サーカスの件ですが、ホワイトライオンでした
hiroさんが言っていたように歯みがきを連想させますね^^
おしゃれすぎてガッカリなんです。国内生産でなくなったのも残念な気もしますが、このご時世、海外生産も受け入れなければならないでしょうね。これから日本のブランドの輸入車は増えていくはずです。
で、木下サーカス、行きますか。おもしろいよ、きっと!ホワイトタオガーかと思ってましたが、ホワイトライオンだったんですね。やっぱり、歯みがきみたいだなあ。