5月3日
GW後半の4連休に入りました。予定では1泊ツーリングを計画していたのですが、出発当日の3日の朝、体調が心配でクルマで出かけることにしました。
僕のクルマは、清水の舞台から飛び降りるつもりで10年乗ろうと決めて買ったメルセデスベンツCLKという2ドア・クーペです。実は、妻が「これがいい!」と言ったのです。僕は「そんな無茶な」と思ったのですが、家計を握っている妻がいいと言うのですから、こんなチャンスはありません。無茶を承知で買っちゃいました。CLKは、去年までF1のセーフティカーに採用されていたクルマで、僕のクルマはその中でも一番グレードの低い車種CLK200を一番 グレードの高いAMGもどきにしたクルマです。パワーはそこそこですが、走らせていて気持ちのいいこと気持ちのいいこと。買ったのは無茶でしたが、満足感は十分すぎるくらいです。
豊田松平ICから東海環状道に入り、土岐JCで中央道へ。手前の瀬戸品野辺りから渋滞していましたが、これは覚悟の上でした。さらに中央道も所々で渋滞していましたが、GWど真ん中ですから仕方がありません。イヤだけど、諦めるしかないのですから。普段なら1時間で行ける中津川ICまで2時間近くかかってしまいました。
中津川から僕の大好きなR19。三留野宿の木の橋は圧巻で、ツーリングの時は必ずバイクを止め、シャッターを切っていますが、今回はクルマなので車窓から眺めるだけにしました。外気温計は29℃を指していましたが、こういうときはクルマは本当に楽です。
旧山口村のドライブインでどてメシ定食で昼食です。どてメシなんて、ものすごく久しぶりでしたが、どて肉と味噌とがご飯とマッチし、おいしいと感じちゃいました。実は味にかなりクセがあるのですが。妻は、そのクセのある味を嫌って、焼き鳥丼を食べていました。
川から吹く風が心地よく、30℃近い気温とは言っても湿気は少なく、気持ちのいい日になりました。
お腹を満たした後は、ひたすらR19を北上です。小野の滝を右手に見て、寝覚ノ床を左手に、ドライブ気分は高まるばかかりです。
木曽福島、鳥井峠、奈良井を快適な速度で走り、道の駅「樽川」で小休止。お腹が満たされると眠くなるものです。漆の器などを見てから、喫茶店に入りました。眠気覚ましにコーヒーと思ったのですが、メニューに「アイスうるしコーヒー」と書かれているのを見つけ、めずらしさから注文したのです。飲んでみて、なんとも木の香りが香ばしく、なかなかいけると思いましたが、そのうちにだんだんなぜか「普通のコーヒーにしておけばよかった」と思えてきました。
塩尻ICから長野道に入り、岡谷ICで出て旧和田峠へ。新和田トンネルができたおかげで上田方面へはとても便利になり、それに伴って旧道は交通量が激減し、狭いくねくねした上り坂も気持ちよく走ることができました。諏訪湖を中心とした眼下の景色も美しく、周りの木々も高原の雰囲気になってきました。和田峠からヴィーナス・ラインに入ります。今回のドライブのメインになるコースです。八島湿原付近は草原がそのまま山のてっぺんまで続いているような景色で、富士見台展望台からは雲にかかった富士山がはっきりと見えました。霧ヶ峰を過 ぎ、車山高原に着くと、坂を下ればペンション・ヴィレッジです。
5時頃、ペンション・西田ロッケリーに着き、6時の夕食までテレビを見たり、外の白樺林を眺めたり、リラックスした雰囲気を味わっていました。
おいしいフランス料理の夕食を終え、部屋に戻った僕は、体調が完全復活していないせいか、少し横になりたい気分になり、薬の影響も伴ってそのまま眠りに就いてしまいました。
5月4日
窓を開けると、雲一つ無い快晴でした。昨日の夜は少し気分が悪くなりましたが、たっぷり寝たからか、どうやら復活できたようです。
朝食を終え、チェックアウトしてから、しばらくの間はペンション裏の白樺林を散策しました。いい写真が撮れそうだと思い、妻と交互にシャッターを切っていましたが、白樺に葉が無いせいか枯れ木のように写ってしまいました。その後、ペンション・ヴィレッジの一番奥まで行くと、車山と八ヶ岳がすばらしくきれいに見えました。白樺林、青い空、そして頂の雪がきらきら光り、美しい景色になっていました。その美しさに、しばらくの間、車山高原から離れられなくな ってしまいました。
10時過ぎに車山を出て、再びヴィーナス・ラインのワインディングをFR車独特の気持ちのいいコーナリングで駆け抜け、白樺湖へと向かいました。
白樺湖は南側がいいのです。北側は観光地化され過ぎ、ひっそりとしたたたずまいの湖が感じられないのです。その点、南側はいい。湖のすぐ脇の小さな喫茶店でコーヒーを飲みながら、妻とツーリングの話をしていました。おいしい空気と美しい景色で、体調を崩していたことを忘れそうです。
白樺湖を後にし、次は蓼科湖に向かいました。途中にお気に入りのリンドウ展望台という小さなパーキングがあるのですが、駐車場が狭く、今回はパスしました。緑一色の中にぽつんと 蓼科湖だけが見えるのです。
蓼科湖は湖と言うより池のようなものですが、なぜかいい雰囲気があります。桜が満開でした。ひっそりとした雰囲気を楽しみ、そのまま茅野市内に入りました。対向車線は白樺湖方面に向かうクルマで大渋滞でした。渋滞の先にはすばらしい景色が待っているのです。
茅野からは、R152で杖突峠に向かいました。諏訪湖のすぐ南側にある峠で、諏訪湖が一望できます。峠の茶屋にクルマを止め、お昼のとろろそばを食べながら諏訪湖の景色を楽しみました。実に雄大な景色が広がっています。
高遠から伊那に抜け、伊那から権兵衛トンネルを目指しました。数年前に開通したばかりの新しいトンネルで、伊那と木曽を一気に結ぶ峠道です。麓のコンビニで柏餅を買い、権兵衛峠で食べました。なんとなく道端のパーキングで食べるとおいしい気がします。僕たちはバイクでツーリングに出かけると、よく道端でおにぎりを食べています。特別においしく感じるのです。
権兵衛峠を越えてR19に出ると、往路で走った道を南に向かいます。大好きなR19を快調に走ることができましたが、妻籠との分岐点を先頭に数㎞の渋滞がありました。ちょうど三留野の木の橋の所も渋滞中で、橋のすぐ横には橋と並行してこいのぼりが並んでいました。峠では柏餅、三留野ではこいのぼり。季節感も最高です。渋滞の窓から橋とこうのぼりを写しました。いい写真になっていそうです。
中津川からは、ただただ高速道路を走り、一気に豊田松平ICまでたどり着きました。心配 していた渋滞も一部だけで、予想よりも一時間近く早く着きました。
バイクでツーリングの予定をCLKでのドライブに変更しましたが、天候にも恵まれ、思った以上に楽しいドライブになったような気がします。バイクばかりで出かけるのではなく、せっかく素敵なクルマを持っているのですから、たまには、ドライブもいいものだと思えてきました。
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