相模原市南区麻溝台に四季の花が絶えない「相模原麻溝公園」はある。センター広場から「花の谷」へ通じるスロープの一画にアジサイの仲間の「ノリウツギ」が一見ガクアジサイに似ていて中央の小さな両性花の周囲に大きな装飾花をまばらに付けてお目見えである。花の形が円錐形で花期も通常雨期に美しく彩るアジサイより遅いためアジサイに似た花として捉えられる。花弁のように白く円錐花序を彩るのはしべが退化した装飾花の萼片で、雄しべと雌しべをもつ両性花には装飾花のような大きな萼片はない。小さな両性花が中央に房状で咲き4弁の白い装飾花が周囲につくのが特徴であり夏には希少な花として重宝されている。(2306)
相模原市南区大野台3丁目から南区相模台3丁目にかけて総延長5キロメートルに亘って「相模原の道・橋・花ーさがみはら百選―」の一つ「さがみの仲よし小道」がある。かつての「相模原台地」に昭和23年から16年をかけ「畑かん水路」が造られたが、その後相模原台地は現在の市街地として発展、この水路敷きを活用した緑道が現在の「仲良し小道」である。平成16年3月現在3,6kmが緑道として整備され今や地域住民のコミュニティーラインとなっている。この時期、今一番目にする花は「ムクゲ」(木槿/槿)である。その緑道散策路沿い花壇の一画に一本の大きなムクゲの木が植えられていてほぼ満開と言っていいくらい花を一杯つけている。「ムクゲ」は中国、東アジアを原産でアオイ科フヨウ属の落葉広葉である。日本では江戸時代から多くの品種が作られた。種類も20種以上ある。花弁は5弁の一重、八重、半八重咲きがあり、色はピンク、白、紅紫、水色などがある。夏から秋にかけてずっと咲いているような印象があるが、一輪一輪は一日で散る「一日花」。次々に開花するため木全体としての花期が長いが開花期は8~9月である。(2306)
・
・
東京都中野区、中野駅北口前のシンボルの複合施設「中野サンプラザ」を7月2日閉館、50年の歴史に幕を閉じるという。現在の建物は地上21階、地下2階で大小2つの三角積木を合わせたような特徴的なデザイン、独特の建物である。高さは121m(地上高92m)。50年前の1973年に開業後、国内外のアーティストが公演する都内有数のコンサート会場として親しまれてきたが、半世紀が経ち老朽化が進み「サブカルチャーの聖地」として知られる中野では、駅を中心に「100年に一度の再開発」といわれる大規模な再開発が進行中で50年の歴史に幕を下ろすこととなった。淋しい限りであるが装いも新たに跡地には多目的ホールなどの施設として野村不動産などが再開発し28年度の完成を目指すという。解体閉館が決まっているJR中野駅北口の複合施設「中野サンプラザ」の後継施設の整備について、再開発エリアを「NAKANOサンプラザシティ」と名付け、高さ235mのシンボルタワーが2028年の完成を目指し建設される。「中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備事業」計画概要は、1.新たな文化・芸術などの発信拠点に 最大7,000人収容の大ホールとライフスタイルホテル、エリアマネジメント施設などを整備。2.歩行者ネットワークと広場の回遊性を高める 中野駅西側南北通路・橋上駅舎(駅ビル)の整備や、新しい区役所の整備などの関連事業と、周辺の環境を踏まえ、広場や歩行者空間を整備し、新たな交流と賑わいを創出する3.地域とともに成長するエリアマネジメント、4.外観デザインは中野サンプラザのランドマーク性と形態を継承 基壇部は周辺の街並みにあわせたスケールに分節して調和を図り、高層部は現・サンプラザの三角形を活かしたトップデザインとしながら、新たなシンボルタワーとなることを目指す。施行予定区域面積:約23,456m²(7,096坪)、主要用途:7000人収容の大規模ホール、オフィス、住宅、商業、ホテルなどで事業手法は土地区画整理事業(約52,000m²)と第1種市街地再開発事業(個人施行)の一体的施行を予定している。5年後、果たしてどのよう「新中野」が生まれるのか楽しみである。(2306)