今、公園や散策路、緑道・小道の花壇で花軸に淡い紅紫の小花つけ始めた「コムラサキ」(小紫)を見かけるようになった。コムラサキは北海道及び青森を除く日本各地の山野に分布するシソ科の落葉低木である。自生はやや湿気の多い場所だが、庭木として幅広く植栽されている。「コムラサキ」は6~8月頃に開花し、葉の脇から伸びた花軸に淡い紅紫の小花が10~20輪が集まって咲く。雌雄同株で花には1本の雌しべと4本の雄しべがあり、それぞれが花先から突き出す。9~11月頃に果実が紫に熟す。その熟した実にメジロ、ヒヨドリ、キビタキなどの野鳥が集まる。直径は3mmほどの大きさの果実が多数密集させ「ムラサキシキブ」よりも華やかになる。別名はコシキブ(小式部)、コムラサキシキブ(小紫式部)。同属の「ムラサキシキブ」と共に平安時代の作家「紫式部」にちなんで名付けられた。(2308)
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