相模原市南区下溝に四季の花が絶えない「県立相模原公園」はある。連日35度を超える猛暑~酷暑の今夏、自然界の植物、花は秋の到来を感知、察知しているようで9月に入って心待ち涼しくなってきた今日訪れると、西側クヌギゲートより入った「森の木展望台」の前に広がる「芝生広場」のほぼ中央を仕切る様に紫色の花穂をつけ始めている「サルビア・レウカンサ」と紅色の可憐な花が魅力の秋の七草の一つ「ハギ」も植栽されている。萩には「秋」という字が入っており秋に咲く植物ということに由来する。「萩」は「万葉集」や「古今集」多く詠まれているように古くから日本人に親しまれてきた植物=花である。豊かに咲きこぼれる「萩の花」は「豊穣の秋のシンボル」とされてきた。近づいてみるとしなやかな枝に多数の美しい赤紫色の可憐な花を地面にしだれる様に咲かせている。(2309)
座間市緑ヶ丘に梅、桜、芝桜、彼岸花など四季の花が絶えない「かにが沢公園」はある。9月も下旬となり時折涼しい風が吹き始めやっと秋らしくなってきた。例年9月20日から末日には公園西側の約350㎡の斜面に赤・白・ピンク色の12万球の「ヒガンバナ」で美しく彩られるが今年は散策路の一画とメインの西側斜面に数百株開花しているだけである。曼殊沙華の咲く土手斜面の一ヶ所に薄紫色をした「イヌサフラン」の花が咲き始めている。イヌサフラン科の植物で別名は「コルチカム」である。autumnale=<秋の>の通り、秋に花が咲く。クロッカスに似ているみとから「秋のクロッカス」とも呼ばれる。日本には明治時代に渡来、原産地である西アジアのアルメニアの古い都市「Colchis」の名前に由来している。6弁花で雄しべが6本、アヤメ科のサフランとは全く別の花のようである。花の咲く時、彼岸花と同じでに葉っぱがなく、春に披針形のものが出てくる不思議な花である。(2309)
相模原市南区麻溝台に四季の花で彩られ市民のオアシスとなっている「相模原麻溝公園」はある。「センター広場」から「花の谷」へ降りる階段左側d斜面に植栽の「スイフヨウ」(酔芙蓉)が十数輪淡いピンク色の花を披露し始めた。まだまだたくさんの蕾が開花へスタンバイ中である。この花はフヨウ(芙蓉)の突然変異種で「八重咲きの花」を8~9月に掛けて咲かせる。このスイフヨウ(酔芙蓉)は朝方は純白、時間とともに午後には淡いピンク色から夕方から夜にかけては紅色になる。まるで酒を飲んだ後顔色がだんだんと赤みを帯びるのに似ている。酔はそのことを意味しているがその匂いに芋虫がたくさん訪れていた。芙蓉の花は短命で「一日花」の儚さに諸行無常の教えを悟り、蓮の花に仏教の縁を重ねるのかもしれない。芙蓉は柔らかな花姿と1日で枯れてしまう儚さから、昔から美しい女性の例えとして使われ、このことから「繊細な美」、「しとやかな恋人」の花言葉を持っている。(2309)