今日午後4時、大相撲の第72代横綱となり、日本出身として19年ぶりの新横綱昇進を果たした「稀勢の里」が快晴の空のもと明治神宮で「奉納土俵入り」を行った。当初不知火型ではないかと言われていたが雲竜型で初めてとは思えない見事な土俵入りを初披露した。土俵入りで締める化粧まわしは尊敬し憧れていた元横綱初代若乃花が約60年前に締めていたものを着用したものだという。新横綱稀勢の里という男はなんという律義さ誠実なのか。ますますその人柄に惹かれてしまう。太刀持ちは稀勢の里の弟弟子である小結高安、露払いは同門の幕内松鳳山を従えての土俵入り、左手の先を脇腹へ当て、右手は斜め前方下に差し伸ばすし、攻防兼備の雲竜型の魅せどころの腰を割ってゆっくりせり上がる型は堂に行ったものであった。遅咲きの稀勢の里らしい相撲でこれからの相撲界を牽引していってもらいたいものである。(1701)
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