多摩市落合に高幡村金剛寺末、落合白山神社の別当を勤めていた真言宗智山派寺院の「青木山東福寺」は鎮座している。落合村青木葉にあり慶長年間(1596-1615)掘合堰にあった修験蓮乗坊が現在地に移転、元和年間(1615-1624)に円能によって草創された。本尊は不動明王である。朱印地十石は境内の鎮守「白山社」に充てられたもので、東福寺はその別当を務めていた。多摩市史によると明治十三年の「寺禄明細帳」に檀家戸数26戸と記されている。「寺号標」、「山門」より入山すると正面に「庫裏」、その横に入り母屋造りの「本堂」がある。境内には「弘法大師」、六地蔵、菩薩像がある。当寺は多摩八十八ヶ所霊場13番札所である。当寺の背後の丘陵に「落合白山神社」がある。(2412)
相模原市南区新磯野に住宅街としては適度な広さの街区公園「新磯野西公園」はある。昭和後期に造られた第二次ベビーブームのための公園である。公園の西側には金網フェンスを隔てて「キャンプ座間」隣接している。市道を隔てて1600世帯のマンモス集合住宅「グリーンパーク」がある。公園敷地面積は2536㎡。園内には花壇があり樹木も多い。春は「桜」や「コブシ」、秋は「もみじ」と四季を彩る。今、「もみじ」が三本が真っ赤に紅葉し、周りの落葉樹が橙色、黄色に黄葉し園全体がグラデーションとなっている。(2412)
東京都多摩市落合一丁目に東京都の「埋蔵文化センター」はある。当センターには多摩ニュータウンを開発時、昭和41年(1966)より40年という歳月をかけ770ヶ所の遺跡を発掘し出土した縄文土器が展示されている。「多摩ニュータウン遺跡群」は稲城、多摩、八王子、町田の4市に跨る、東西14km、南北2~4km、総面積3000haという広大な丘陵内に点在している1000ヶ所の遺跡を云う。また隣接する遺跡庭園「縄文の村」は多摩ニュータウンNo.57遺跡(縄文時代集落=縄文前期の住宅跡2軒、中期の住居跡5軒、落とし穴)が発掘、その保存を目的に整備された。紅葉に彩られた「縄文の村」には3棟の復元住居がある。村全体は当時の姿を再現した「縄文の森」の中に一つは「4500年前の敷石住居」、二つは「6500年前の竪穴住居」、3つは「5000年前の竪穴住居」、そして「湧水」、「竪穴住居の模型」が復元されている。しばし古の「縄文人」の暮らしぶりに思いを馳せるひと時であった。(2412)