座間市入谷に市最古の古刹「星の谷観音」と呼ばれている真言宗寺院「妙法山星谷寺」は鎮座している。江戸時代には大山講で賑わった当寺は「基地は山叡幽邃にして清泉せん湲たり星影水中に映じ暗夜も白昼の如くなれば土人星谷と呼べり」の故事に由来する。当寺は坂東33所霊場第8番札所で坂東霊場札所であり七不思議の寺と呼ばれている。もう一つ晩秋の時期に最も綺麗なのが「本堂」前に樹高30m近く聳える御神木の2本の「イチョウ」の古木がある。当寺の黄葉したイチョウは壮大で華やかで美しく「イチョウ寺」とでも名付けたいくらい。イチョウは中国名の「イーチャオ」(鴨脚=葉の形がカモの足に似る)が転訛したものでイチョウ科イチョウ属の落葉樹。約2億年前の中生代ジェラ紀に栄え、現在まで種を絶やさずに続く歴史の長い木である。美しく黄葉し役目を終え落葉、地面は黄金色の絨毯を敷き詰めたような幻想的な美しさとなっている。(2312)
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