青山通りから聖徳記念絵画館に向かって都内を代表する黄葉スポット、明治神宮外苑のシンボルともいえる四列に連なる「いちょう並木」がある。イチョウは世界で最古の現生樹種の一つ、イチョウ類は地史的にはペルム紀に出現し、中生代(特にジュラ紀)まで全世界的に繁茂した植物である。今、約300m渡って植栽された146本の「いちょう」が黄金色、鬱金色に輝きまるで絵画の世界に迷い込んだような美しい「いちょう回廊」、「黄金ロード」、「イチョウの天蓋」を創り出している。青山通り口から樹高の高い順に植えられ遠近感が強調、工夫されているという。主役の樹齢は100年、明治41年(1908)に新宿御苑の在来木から採集した種子から育てたものらしい。青山口から円周道路まで300mの並木には9m間隔で植えられ、樹高も最高28.0mから最低17.1mに成長してるという。今、殆どのいちょうが黄葉してクライマックスとなって、すでに歩道は落葉し黄色いふかふかの絨毯となっている。ここ外苑のイチョウは今や全国区で他県からも多くの人が訪れる人気のスポットである。(2111)
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