鎌倉市大町、日蓮上人が立正安国論を書き、また松葉ケ谷法難を受けた場所として知られる「安国論寺」の山門前から鎌倉葉山線方面の横須賀線の踏み切りに向かう20~30mほど進んだ左手の一段高いところ「大黒様」を祀っている小祠「名越大黒堂」はある。由緒創建等は不詳であるが印象的な石造の大黒様が祀られている。「大黒堂」と名乗っているので仏教系の施設であることは否めないが鳥居もあり神社に近いものかと思われる。境内寺域には「大黒様」が祀られている他、正面の基のうちの右の2基と境内の右端にある3基のうちの両端の2基が「庚申塔」で計4基ある。(2306)
今、公園や個人お家の庭、道路脇の花壇のあちこちで梅雨期の代表花の「アジサイ」の株に寄り添うように薄紫の花穂が清々しい「アガパンサス」、黒いガクと濃い青紫色の大輪花が美し「メドセージ」と鮮やかなオレンジ色の可憐な花が印象的な「ヒメオウギズイセン」である。南アフリカ原産で明治時代中期に日本に渡来した。アヤメ科クロコスミア属の宿根草である。和名は「姫檜扇水仙」、その他「モントブレチア」、「トリトニア」の名前もある。茎の上部に2、3本に分枝した穂状花序をだし左右に1個づつ交互に連なって咲く。花弁は雄しべ3と先端が3裂、雌しべが1本ある。開花を待つ蕾がなんとも行儀よく並んでいる。梅雨期に太陽のようなオレンジ色の花は夏到来を感じさせてくれる花である。(2306)
川崎市麻生区に「柿生のあじさい寺」と呼ばれている浄土宗寺院「麻生山浄慶寺」は鎮座している。元和元年(1615)開山、元和7年(1621)に創建。本尊は阿弥陀如来。今、「山門」より5300㎡ある境内と本堂背後の丘斜面、秋葉神社周りには「ガクアジサイ」、「ヤマアジサイ」、「西洋アジサイ」など3000本が咲き揃い満開となって見ごろを迎えている。「山門」前の駐車場土手の一画には白桃色と紫色の「ムクゲ」(木槿)がハイビスカスの様な可愛らしい花姿を披露中である。うっとおしい梅雨時、人も植物も元気がなくなる季節に次から次に大きな花を咲かせる「ムクゲ」は夏季を彩るアオイ科の落葉低木であり、お隣の韓国の国花である。(2306)
川崎市麻生区に「柿生のあじさい寺」と呼ばれている浄土宗寺院「麻生山浄慶寺」は鎮座している。小石川の尼寺「傳通院」と深縁にあり「三尼僧」が住職を務めていことから傳通院の狛犬が移設されている。元和元年(1615)開山、元和7年(1621)に創建。本尊は阿弥陀如来。柿生駅より鶴川方向に戻り歩くこと15分、左折すると「山門」前には既に紫、白、赤色の「あじさい」と無数の「ホタルブクロ」が華やかに彩っている。「山門」より境内へ入ると正面に「本堂」がある。5300㎡ある境内と本堂背後の丘斜面、秋葉神社周りには昭和42年頃から植えられた「ガクアジサイ」、「ヤマアジサイ」、「西洋アジサイ」など3000本が見事に咲き揃い満開となってクライマックス期を迎えている。梅雨期の主役花らしい美しさである。色とりどりのあじさいが七色の輝きを放ち境内から山腹を見事に埋め尽くしている。当寺は四季を彩る草木花も多く「神奈川の花の名所100選」に選ばれている。境内には「秋葉神社」や本堂前にはたユーモラスな多くの「羅漢像」が置かれいる。(2206)
町田市野津田に「日本歴史公園100選」、「新東京百景」の一つになっている「薬師池公園」がある。141,654㎡という広大な園内にはツバキ園、しょうぶ田、万葉草苑、梅園、ハス田があり、春は桜、秋は紅葉と見所が多く町田のオアシス的存在である。今、当園は「しょうぶ」が見頃を迎えようとしている。現在6/1から6/30迄「しょうぶ・あじさい祭り」が開催中である。「あじさい」はまだ2~3分咲きである。大賀ハスが咲く手前にある「あじさい園」のそばに小さなスイレン池がある。今、白と赤の「スイレン」(睡蓮)が水面に数輪「水の精」、「神聖な花」らしい花姿を見せている。「スイレン」の原種は40種あまり存在するスイレン科スイレン属の多年草。水の中に沈めて育てることで水面に花を咲かせ幻想的な雰囲気を演出してくれる水生植物の一種である。その透明感溢れる淡い花を水面に咲かせた花姿の優美で幻想的な佇まいは、巨匠「モネ」の絵画のモデルにもされたほどである。(2306)