結婚寸前だった同僚慎司から部下に手を出して妊娠させたと別れを切り出されたトラウマで会社も辞めて転職し、2度と恋などしないと決意していた山内友香37歳が、旅先のロンドンで出会った9歳年下の青年渡壁順哉に一目惚れし、帰国後に再会して紆余曲折する恋愛小説。
それぞれの過去のトラウマと、誤解、友香の9歳年上ということへのコンプレックスというか僻み・卑下を障害に、これを乗り越えていく過程が読みどころです。アラフォーの恋が、それでもこの作者の手にかかると初々しくほほえましくも切なく描かれ、ちょっとときめきます。
デートの待ち合わせ場所は、誤解のないように確認しましょう・・・と再認識しますね。
でも、別れを覆そうと最後に一緒に泊まってくれたら爽やかに別れるというりえ子はともかく、相手に言わないで心に決めておきながらHしてから別れを切り出す慎司、ずるいよね。そうされた方はやはり哀しいと思う。友香のように「ついさっき、私を抱いたということが、犯罪だと思った」とまで感じるかどうかはさておき。
小手鞠るい 河出書房新社 2010年8月30日発行
それぞれの過去のトラウマと、誤解、友香の9歳年上ということへのコンプレックスというか僻み・卑下を障害に、これを乗り越えていく過程が読みどころです。アラフォーの恋が、それでもこの作者の手にかかると初々しくほほえましくも切なく描かれ、ちょっとときめきます。
デートの待ち合わせ場所は、誤解のないように確認しましょう・・・と再認識しますね。
でも、別れを覆そうと最後に一緒に泊まってくれたら爽やかに別れるというりえ子はともかく、相手に言わないで心に決めておきながらHしてから別れを切り出す慎司、ずるいよね。そうされた方はやはり哀しいと思う。友香のように「ついさっき、私を抱いたということが、犯罪だと思った」とまで感じるかどうかはさておき。
小手鞠るい 河出書房新社 2010年8月30日発行