伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

優柔不断は“得”である

2011-03-06 17:44:16 | 実用書・ビジネス書
 人生の決断にも損益分岐点を考慮することを勧めた上で、固定費の大きい思い切った決断を避けてローリスク・ローリターンの思考方法で決定的な結論を先送りにしつつうまく行かなかったら撤収できる生き方を薦める本。
 前半では、会計上の損益分岐点の考え方を説明し、固定費の大きいハイリスク・ハイリターン型と固定費の小さなローリスク・ローリターン型をどちらがいいというのではなくそれぞれの特性としていますが、後半の事例では基本的に大きな決断をしない現状継続型を勧め、著者自身の人生については、収入を多角的に取り、やってみてまずいと思ったら即撤収すればいいと考え、読みは外れるもの、外れてもにっこり笑えるかを考えろという路線で紹介しています。
 ただ守るべきプライドと捨てていいプライドの仕分けの大切さを説き、それはそれぞれの人生観ということになりますから、結局はやりたいことをやっていくしかない、なるようにしかならないということでもありますが。


竹内一郎 扶桑社新書 2010年9月1日発行
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