13歳で急性リンパ性白血病となった少女ドーン・ロシェルの物語第4巻。
1巻、2巻ではそれぞれ1年を描き、悪化しては治療法を試みて回復するという展開でしたが、3巻は15歳になったドーンの夏休みだけが描かれたのに続き、4巻ではハイスクールに進学したドーンの新生活が描かれています。
3巻で知り合った死んだ親友のサンディの兄ブレントへの思いと、かつて憧れていた青年ジェイクと再会して恋心とジェイクは自分などを思ってくれない・白血病患者の自分のことを本当には理解できないという思いに揺れるドーンの動揺を中心に描いています。
寛解して病気のことを忘れてふつうの生活を送りたいという思いと、同じ病気でない者はどうせ自分のことをわかってくれない・同じ病気を経験した者しかわかり合えないという拗ねた思いに揺れ動く姿が、読みどころであり、またじれったい感じを持ちます。その中で骨髄移植の拒絶反応が出てまた入院を余儀なくされるドーンを待つ運命が、私の予想を裏切り、爽やかなエンディングとなっているところが、読後感のよさにつながっています。

原題:No Time to Cry
ローレイン・マクダニエル 訳:日当陽子
岩崎書店 2011年1月31日発行 (原書は1993年)
第1巻、第2巻は2010年9月20日、第3巻は2010年12月13日の記事で紹介しています。
1巻、2巻ではそれぞれ1年を描き、悪化しては治療法を試みて回復するという展開でしたが、3巻は15歳になったドーンの夏休みだけが描かれたのに続き、4巻ではハイスクールに進学したドーンの新生活が描かれています。
3巻で知り合った死んだ親友のサンディの兄ブレントへの思いと、かつて憧れていた青年ジェイクと再会して恋心とジェイクは自分などを思ってくれない・白血病患者の自分のことを本当には理解できないという思いに揺れるドーンの動揺を中心に描いています。
寛解して病気のことを忘れてふつうの生活を送りたいという思いと、同じ病気でない者はどうせ自分のことをわかってくれない・同じ病気を経験した者しかわかり合えないという拗ねた思いに揺れ動く姿が、読みどころであり、またじれったい感じを持ちます。その中で骨髄移植の拒絶反応が出てまた入院を余儀なくされるドーンを待つ運命が、私の予想を裏切り、爽やかなエンディングとなっているところが、読後感のよさにつながっています。

原題:No Time to Cry
ローレイン・マクダニエル 訳:日当陽子
岩崎書店 2011年1月31日発行 (原書は1993年)
第1巻、第2巻は2010年9月20日、第3巻は2010年12月13日の記事で紹介しています。