アマチュアバンド「チキン・ランナウェイ」を率いながら、ピザハウスの配達のバイトを続ける伊庭亮太が、ピザハウスの「今月の顔」としてホームページに掲載されていたことから立てこもり事件の犯人から指名を受けてピザの配達に行くこととなり、立てこもり事件の人質になっていたおっさんの身の上を知って放置できずに深入りし、その後も事件の関係者が次々と引き起こす新たな事件に巻き込まれていくなかで、おっさんとの絆を深めていく友情サスペンス小説。
亮太の困っている人を見ると放置できない性格、おっさんの食わせ者ながら律儀で義理堅い性格が、あり得ないでしょって展開の中でもどこかほのぼのさせるところがあり、そこで読ませている感じがします。
全体の4分の3を占める立てこもり事件からの一連の事件が続く第1部の後、数年後に時を移した第2部があり、第1部で積み残した思いの部分が回収され、ホッとするとともに、切ないエンディングにほろりとします。
横関大 講談社 2011年5月17日発行
亮太の困っている人を見ると放置できない性格、おっさんの食わせ者ながら律儀で義理堅い性格が、あり得ないでしょって展開の中でもどこかほのぼのさせるところがあり、そこで読ませている感じがします。
全体の4分の3を占める立てこもり事件からの一連の事件が続く第1部の後、数年後に時を移した第2部があり、第1部で積み残した思いの部分が回収され、ホッとするとともに、切ないエンディングにほろりとします。
横関大 講談社 2011年5月17日発行