4年1組の重田太一がドッジボールをしていてそれたボールを取りに行ったとき校庭の隅の茂みから見覚えのない大きなカメの銅像が顔を出しているのに気づき、しかも翌日もう一度見ると今度は体の半分が茂みから出ていて、カメの銅像が動いたと驚き、同級生のミステリクラブ3人組に相談し、例のごとく名探偵辻堂天馬が推理するという児童向けミステリー。
読んでいて早い段階から概ね同方向の真相を予想していましたが、提出された結果は想定していませんでした。なぜなら、この作品の示す「真相」であれば、どんなプロがしたとしても現場にその痕跡を残さないということはとても考えられず、現場を観察すれば最初に現場を確認した段階で名探偵が気づかないなどあり得ないからです。だからこそ、現場にあからさまな痕跡が残らない、結末とは少し違う謎解きを想定していたのです。それだとしても、それでも今回は名探偵辻堂天馬、観察力なさ過ぎと、私は思っていたのですが。ということで、悪いけど、この作品の謎解きは成立していないと、私は思います。
知念実希人 ライツ社 2024年2月21日発行
1は2024年4月22日の記事、2は2024年4月23日の記事で紹介
読んでいて早い段階から概ね同方向の真相を予想していましたが、提出された結果は想定していませんでした。なぜなら、この作品の示す「真相」であれば、どんなプロがしたとしても現場にその痕跡を残さないということはとても考えられず、現場を観察すれば最初に現場を確認した段階で名探偵が気づかないなどあり得ないからです。だからこそ、現場にあからさまな痕跡が残らない、結末とは少し違う謎解きを想定していたのです。それだとしても、それでも今回は名探偵辻堂天馬、観察力なさ過ぎと、私は思っていたのですが。ということで、悪いけど、この作品の謎解きは成立していないと、私は思います。
知念実希人 ライツ社 2024年2月21日発行
1は2024年4月22日の記事、2は2024年4月23日の記事で紹介
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