伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

マインドエラー

2023-09-18 23:25:29 | 小説
 埼京線戸田公園駅西口から歩いて15分くらいの住宅街に住みレンタルビデオ店でバイトする大学生の豊平章教が、はす向かいに住む幼なじみで小学生の頃同級だったが高校生のときに母親が7つ年下の弟が通う小学校でPTA会長とともに自殺したためにひっそりと暮らしつつ今は美容師になるために専門学校通いをしている友成果瑠が自宅内で殺害された事件に翻弄されつつ真相を探ろうとするミステリー小説。
 狭いコミュニティを舞台としているということはあるけれども、それにしても関係者の地縁・血縁が濃すぎるというか都合よすぎる印象を持ちます。
 また、親の育児放棄なり無責任さが子の人格・犯罪性向を決定づけるという意識、中学生の犯罪の凶悪性・残酷さを非常に強調する傾向が見え、そういう主張ももちろんあろうかと思いますが、私はちょっとイヤな感じがしました。


永山千紗 文芸社文庫 2023年2月15日発行

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« サンズイ | トップ | 青い春を数えて »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

小説」カテゴリの最新記事