伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

セカンドチャンス

2023-08-22 23:01:08 | 小説
 高血圧、高脂血症で、このままでは60代で心筋梗塞とかで命を落とすと言われて、指導ナースからウォーキングプール通いを勧められた泳げない大原麻里51歳が、名門のスイミングスクールであったが今は寂れているスポーツセンターに通うことになり、そこで知り合ったコーチや中高年の会員らとともに水泳を覚え、さまざまな力量と事情を持ったメンバーでフィットネスクラブの競技会への出場を目指すという小説。
 基本的に、大人の事情を抱えた人々の水泳への思いと挫折、困難を乗り越えようとする姿を描く小説ですが、主人公が独身女性であり、友人の励ましや制止も受けながらのラブストーリー部分もあります。
 「投身」「血も涙もある」に続いて50歳前後の女性の恋愛が登場する小説を読むことになりましたが、こちらが一番爽やかに感じられました。


篠田節子 講談社 2022年6月27日発行
「小説現代」

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