福島原発事故直後の数日間の日本政府の内情と混乱、アメリカ政府の対応と困惑ぶりを事故後12年を経てNHK記者である著者が関係者にインタビューした本。
アメリカから見たというタイトルながら、アメリカ側の見方等の話は3割くらいで、日本の官邸でのやりとりが中心のおおかたこれまでに聞いたことが再確認されている本という印象を持ちました。
事故後12年を経てこそようやく明らかにできる真実、なんてことならいいのですが、むしろ12年経ってもなお現在の政権や当時の政権関係者の立場を気遣い忖度した発言に終始するのだなと感じました。
私には、アメリカ政府の方よりも、3月15日未明に撤退を口にしていた東電に菅首相らが乗り込んで撤退はあり得ないと演説した後、小部屋で菅首相が東電の勝俣副社長に改めて「絶対に撤退はない。何が何でもやってくれ」と言ったところ、勝俣副社長は「はい。子会社にやらせます」と答えたと同行していた寺田首相補佐官が証言した(140~141ページ)というのが興味深く思えました。
増田剛 論創社 2024年2月20日発行
アメリカから見たというタイトルながら、アメリカ側の見方等の話は3割くらいで、日本の官邸でのやりとりが中心のおおかたこれまでに聞いたことが再確認されている本という印象を持ちました。
事故後12年を経てこそようやく明らかにできる真実、なんてことならいいのですが、むしろ12年経ってもなお現在の政権や当時の政権関係者の立場を気遣い忖度した発言に終始するのだなと感じました。
私には、アメリカ政府の方よりも、3月15日未明に撤退を口にしていた東電に菅首相らが乗り込んで撤退はあり得ないと演説した後、小部屋で菅首相が東電の勝俣副社長に改めて「絶対に撤退はない。何が何でもやってくれ」と言ったところ、勝俣副社長は「はい。子会社にやらせます」と答えたと同行していた寺田首相補佐官が証言した(140~141ページ)というのが興味深く思えました。
増田剛 論創社 2024年2月20日発行
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