がんになっても働き続けるための知識とノウハウを説明した本。
知識としての働く権利、会社との関係の持ち方、働き方、保険や社会保障、グッズや生活のノウハウなどから構成され、がん経験者が自らの経験等を書いています。
働く権利のところは、基礎知識で抽象的ですが、まぁこんなところ。労働組合加入者の労働条件は労働協約で定められる(11ページ)っていうのは就業規則と異なる労働協約があれば(協約がないことが多い)ですし、配置転換についての書きぶり(15~16ページ)は、現実はもっと厳しいように思えます(そう書きたい気持ちはわかります)が。会社との関係は、結局、上司や主治医、産業医とよく相談してということに終始しています。
私には、社会保険関係と、ワーキンググッズや生活の工夫のあたりが一番興味深く読めました。ただ、グッズの使い方とか、今ひとつイメージしにくいのでそういうところをイラストでわかりやすくした方がいいと思います。ギャグマンガ風の4コマよりも。
CSRは、Cancer Survivors Recruitingの略。もちろん、Corporate Social Responsibility(企業の社会的責任)とかけてあるわけですが。がん経験者の雇用を維持することも企業の社会的責任という主張をこめたものと思いますが、その雄々しい編者名のわりに本の内容は控えめで、制度的提案は治療休暇制度と雇用促進条例くらい(159ページ)。
今後の動きにちょっと注目したいなと思います。
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CSRプロジェクト編 合同出版 2010年5月1日発行
知識としての働く権利、会社との関係の持ち方、働き方、保険や社会保障、グッズや生活のノウハウなどから構成され、がん経験者が自らの経験等を書いています。
働く権利のところは、基礎知識で抽象的ですが、まぁこんなところ。労働組合加入者の労働条件は労働協約で定められる(11ページ)っていうのは就業規則と異なる労働協約があれば(協約がないことが多い)ですし、配置転換についての書きぶり(15~16ページ)は、現実はもっと厳しいように思えます(そう書きたい気持ちはわかります)が。会社との関係は、結局、上司や主治医、産業医とよく相談してということに終始しています。
私には、社会保険関係と、ワーキンググッズや生活の工夫のあたりが一番興味深く読めました。ただ、グッズの使い方とか、今ひとつイメージしにくいのでそういうところをイラストでわかりやすくした方がいいと思います。ギャグマンガ風の4コマよりも。
CSRは、Cancer Survivors Recruitingの略。もちろん、Corporate Social Responsibility(企業の社会的責任)とかけてあるわけですが。がん経験者の雇用を維持することも企業の社会的責任という主張をこめたものと思いますが、その雄々しい編者名のわりに本の内容は控えめで、制度的提案は治療休暇制度と雇用促進条例くらい(159ページ)。
今後の動きにちょっと注目したいなと思います。

CSRプロジェクト編 合同出版 2010年5月1日発行