今日は宿用院で葬儀でした。
孫代表のお別れの言葉で、「じいちゃんは厳しい人でした。よく叱られました。食事の時、行儀が悪かったり、わがまま言ったりすると、げんこつで叩かれました」とのこと。
葬儀終わってから話しました。
「叱ってくれたのはじいちゃんの愛情でしたね。かわいい孫娘をげんこつで叩いて叱ってくれるようなおじいさんは今いなくなりました。立派な大人に育てるため、愛情をもって叱ってくれたのでしょう。今はおじいさんもお父さんも、みんな子どもから好かれよう、いいじいちゃんになろうとするものだから、小遣いをあげたりして誰も本気で叱ってくれない、だからこんな日本になってしまったのではないでしょうか。本当に子どもの幸せを願うなら、たとえ自分は嫌われようとも、しっかり叱らなければならないのだと思います。きっと亡くなってからじいちゃんのお陰に気づくことでしょう」
「個性を大事にする」「個性を伸ばす」ということが大事な子どもの育て方のように言われます。確かにそれも大事でしょう。しかし、人間が社会の中で生きていく以上、社会の常識はある程度身につけておくべき事柄です。常識も教えずに個性だけを大事にすることは社会に中で生きていく術を教えないということになるでしょう。当然社会の荒波の中でおぼれてしまいます。
最近の自殺相談の若い人々の話を聞いても、そのことを強く感じます。