私はズボン下というものをはかないで過ごしてきた。どうも必要以上に身につけるものが嫌いなのだ。メガネと腕時計と定期入れと書類入れのカバンが、ようやく中学1年の時から6年かかって慣れた。
だから携帯電話ですらズボンのベルトに螺旋状のストラップでくくりつけている。結婚指輪もメガネを首からつるす紐も、マフラーも帽子も身につけるのは無理だ。すぐにわずらわしくなってはずしてしまう。傘も手袋もすぐにどこかへいってしまう。
下着もランニングシャツか袖なしのシャツを1年を通して着る。長袖の下着もわずらわしい。ズボン下にいたっては大昔身に着けて通勤しかけたが、最寄の駅についてすぐに駅の便所で脱いで、紙袋に入れて電車の網棚に忘れてきてしまった。わざとではない、下着を忘れて帰宅してはあらぬ疑いをかけられるから、そんなことはできないと気を引き締めていたが、だめだった。
だから冬もできるだけ重ね着はしない。
だが、歳のためか、今年の冬が寒いのか、コートの下に何か着たくなった。職場ではスボン下がほしいと思う日がここ数日続いた。
無理をして風邪をひいては、バカバカしいのだが、余分なものを身につけることがとても億劫だし、体が動かしにくいのではないか、という思いのほうが強くなる。結局いつものとおりの薄着になってしまう。
その上、背広もコートも前を閉じるのが嫌いだから、雪模様・雨模様の空でも前を空けたままだ。前を閉じると着膨れのようになって肩が凝る。冷たい風が身をすり抜けるように吹くのを感じるのが好きだ。冬だなぁ、と実感できるから好きだ。
いつまでこんな薄着で暮らしていけるのだろうか。もっとも私の勤め先では、この冬でも職場では半袖で過ごしている先輩がいる。そこまではしなくても、外気の微妙な寒暖の変化や湿気の度合いを肌で感じるように過ごすことは、好ましいことのように思える。
横浜に住んでいるからこんなのんきなことを言ってられるのだということは承知をしている。でも冬は好きだ。晴れ渡って晴れ間の続く太平洋側の冬の天候が好きだ。
だから携帯電話ですらズボンのベルトに螺旋状のストラップでくくりつけている。結婚指輪もメガネを首からつるす紐も、マフラーも帽子も身につけるのは無理だ。すぐにわずらわしくなってはずしてしまう。傘も手袋もすぐにどこかへいってしまう。
下着もランニングシャツか袖なしのシャツを1年を通して着る。長袖の下着もわずらわしい。ズボン下にいたっては大昔身に着けて通勤しかけたが、最寄の駅についてすぐに駅の便所で脱いで、紙袋に入れて電車の網棚に忘れてきてしまった。わざとではない、下着を忘れて帰宅してはあらぬ疑いをかけられるから、そんなことはできないと気を引き締めていたが、だめだった。
だから冬もできるだけ重ね着はしない。
だが、歳のためか、今年の冬が寒いのか、コートの下に何か着たくなった。職場ではスボン下がほしいと思う日がここ数日続いた。
無理をして風邪をひいては、バカバカしいのだが、余分なものを身につけることがとても億劫だし、体が動かしにくいのではないか、という思いのほうが強くなる。結局いつものとおりの薄着になってしまう。
その上、背広もコートも前を閉じるのが嫌いだから、雪模様・雨模様の空でも前を空けたままだ。前を閉じると着膨れのようになって肩が凝る。冷たい風が身をすり抜けるように吹くのを感じるのが好きだ。冬だなぁ、と実感できるから好きだ。
いつまでこんな薄着で暮らしていけるのだろうか。もっとも私の勤め先では、この冬でも職場では半袖で過ごしている先輩がいる。そこまではしなくても、外気の微妙な寒暖の変化や湿気の度合いを肌で感じるように過ごすことは、好ましいことのように思える。
横浜に住んでいるからこんなのんきなことを言ってられるのだということは承知をしている。でも冬は好きだ。晴れ渡って晴れ間の続く太平洋側の冬の天候が好きだ。