Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

ヴォーン・ウィリアムズ「室内楽曲集」

2014年12月04日 21時46分04秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 本日は弱いながら一日中雨模様の転機の上、かなり寒い日であった。本日の最高気温はお昼前の13℃であったらしい。
 夕方4時過ぎまでパソコンに向かって作業をし続けたのため、どうしても体を少し動かしたくなり、横浜駅まで歩いて往復した。かなり気温が低く体は温まらなかったが、取りあえず9,000歩ほど歩くことが出来た。
 明日は晴れる予想になっている。天気予報は外れてほしくない。
 旅行の記録集はほぼ完成した。後は若干の手直しをしてから、校閲を他の誰かに頼んで確定する予定。



 先ほどからヴォーン・ウィリアムズの幻想的五重奏曲、弦楽四重奏曲第1番、第2番を聴いている。ネットで検索したところ、
 弦楽による室内楽曲としては習作以外では最初の作品。
 弦楽四重奏曲第1番はヴォーン・ウィリアムズによる室内楽曲としては最初の作品。 弦楽四重奏曲第2番は、室内楽の中では最後の作品である。「ジーンの誕生日に」という副題がついており、ヴァイオリニストであるジーン・スチュアートに献呈された。第2楽章や第4楽章の美しさで名高い。
というような情報がある。

 私はヴォーン・ウィリアムズは「グリーンスリーヴスによる幻想曲」以外聞いたことがない。このCDも私のコレクションの中に入っていることすら知らなかった。
 購入している以上少なくとも1度は聞いていると思うが、記憶にない。あらためて聞いてみて、確かに私の趣味ではないと感じた。購入した時期はCDの発売時期から考えると2001年7月以降となる。購入した当時と今とで、この曲に対する理解力や感性が深まっていないことは確かなようだ。

 収録されている3曲静かな曲である。どちらかというと好感の持てるのは、晩年に作られた弦楽四重奏曲第2番。この曲は静かというよりも渋い、という言葉がぴったりの印象で、ヴィオラが活躍する。日本語の解説が添付されていないので私には詳細はわからない。 確かに第2楽章、第4楽章は美しいと思うが、他の楽章との落差が大きいと感じてしまう。

国立西洋美術館「ネーデルランドの寓意版画」

2014年12月04日 12時04分44秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
   

 ヒエロニムス・ボスやブリューゲルなど15世紀後半から16世紀にかけてのフランドルの画家であるが、なかなか難解でよく理解できない画家がいる。中世期からのおどろおどろしいヨーロッパの時代を覗かせてくれる画家である。描かれている人物や、人間の顔をしていても人体とは違う悪魔・地霊などが数多く登場する。キリスト教以前に崇拝されたさまざまな信仰や観念が反映されていると思える。
 私にとっては手におえない世界が描かれている。それでも少しは理解したいとおもっているが、この「寓意版画」の世界はヒエロニムス・ボスやブリューゲルなどよりも約1世紀後に描かれたやはり隣接するネーデルランドの版画である。
 フランドルであればカトリック側であり、ネーデルランドというとプロテスタント側ということになっているが、それはあくまでも権力側の線引きであろうから、両者のせめぎあいと基層文化の共通性などが複雑に絡み合った読み解きが必要になってくると思っている。歴史的な状況も頭に入れて読み解かないととても理解不能な世界である。
 ただ見る機会があれば作品に慣れることが大切ということで見に行くことにした。解説には次のように記されている。

「寓意とは、擬人像や象徴的意味をもつモティーフを組み合わせ、喩えによって抽象的な概念や思想などを表現する方法を意味します。今回の企画では、ヘンドリク・ホルツィウスやヤン・サーンレダムら北方マニエリストたちが16世紀末から17世紀初頭に制作した寓意版画を特集します。
 16-17世紀のネーデルラントはヨーロッパにおける版画出版の一大中心地でしたが、そこで発行される大量の作例の中には寓意版画も数多く含まれていました。その中でも、地球の周囲を運行して人間の営みに影響を及ぼす(と信じられていた)七惑星、四季、火・土・空気・水の四元素、人間の五感、あるいは美徳と悪徳などの主題を扱ったものは特に好まれたようです。それらの画面からは、当時の人々の世界観や道徳観を見て取ることができるでしょう。さらに、四季や七惑星などの主題は、季節ごとの労働や惑星の影響下にある人々の営みの表現を通して、当時関心が高まりつつあった風俗描写を行う格好の口実を提供し、芸術家たちに新たな表現を試みる機会をもたらすものでもありました。こうして、制作者側、受容者側の様々な関心の中から多数の寓意版画が生み出されることとなったのです。
 今回の展示では、上に挙げた定番の主題の他、「世俗財産の悪用についての寓意」など珍しい主題を取り上げた作品もご紹介します。主題を表現するために凝らされた様々な趣向を楽しみつつ、当時の人々の考え方や関心事を画面から感じ取っていただければ幸いです。」

 プロテスタント、カトリックという複雑な対立構造に触れていないのは私には腑に落ちないが、展示されている版画の世界を読み解くには多分その構造は大きな役割を果たしていないのだろう、と理解することにした。
 タイトルが「7つの惑星の神々」「四季」「一日の四つの時」「四大元素」「五感」「三つの対神徳」「美徳」「世俗財産の悪用についての寓意」の8つのシリーズで計36点が展示されている。
 作品はどれも鮮明であるが、ひとつひとつを読み解くのは至難の業ある。シリーズごとに解説があるものの、残念ながら図録は無いので記録できなかった。できれば図録が簡単なものでもよいので是非とも欲しかった。

   


深夜のつぶやき

2014年12月04日 00時51分37秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 昨日記した、10月の「東北被災地支援! 世界遺産・平泉&三陸鉄道の旅」の記録集は、ようやく2日目の6ページ目が21時頃に終了した。残りは松島の瑞巌寺、松島、塩釜を訪れた最終日の分と、2日目の夕食会の模様だけとなった。この分では何とか講習中に原稿は出来上がりそうである。
 21時までかかって分量としては同じ3ページ分の作業だが、昨日よりゆっくり作業したためか、精神的な疲労感と上半身の凝りという症状は少ない。それよりもウォーキングによる太ももから下の筋肉の疲労感が心地よい。

 Kさんにいただいた柚子が残り3個となった。先ほど寝しなのウォッカを飲むために1個を絞ったので残り2個になってしまった。この柚子、ウォッカなどを割るのに使うととてもいい。私の匂いにあまり反応しない鼻では微かにしか匂わないが、柔らかい匂いだと思う。味もタンパクで蒸留酒によく合うと思う。店先に出回っている柚子と化学的な比較をしていないが、私はそのように感じて満足している。この納得性というのが料理が「美味しいがどうか」の重要な要素であることは確かだ。