10時20分には津波注意報は解除された。
気象庁の報道発表「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」について(第74報)-平成27年2月17日08時06分頃の三陸沖の地震- 」は、こちら。
http://www.jma.go.jp/jma/press/1502/17a/201502170940.html
さいわい人的被害はない模様だ。最大で20センチの津波ということだったが、漁業施設への被害はなかったのだろうか。
4年前の地震・津波を経て、さまざまな警報や避難などの伝達経路が見直され、新たなシステムが導入されているが、それらはうまく機能しているのだろうか。ここら辺の点検、検証が必要である。それは今回揺れの大きかったところや、津波があった地点だけでないと思う。
4年前の震災の記憶の風化とか忘却という言葉が飛び交っているが、私にはよく理解できない。東北地方からは遠い横浜であの地震を体験したが、地震という言葉を聞くたびに4年前にどう行動したか、横浜でどのような体験をしたか、その後どのようにかかわろうとしたか、原発事故に対してどう反応したか、などなどさまざまなことが頭の中で浮かび上がってくる。
風化・忘却ではなく、意識の下に沈殿しているものが地震の揺れや、地震という情報を聞くたびに浮かび上がってくる。記憶の沈澱という表現の方が私には理解できる。人々の個人個人の記憶、あるいは共同の記憶というものはこのように沈澱しながら、後世に伝わっていくのではないだろうか。少しずつ形を変え、必要なエッセンスだけに浄化されスリムになっていくのではないか。それを生かせるか否か、後世の人々の想像力にかかっている。あるいは沈殿している記憶をうまく掬い取るだけの知恵も同時に伝承されていなくてはならない。
語り継ぐ努力というのは多くの体験者はしている。4年という時間に着目して「風化・忘却」と他人事のような評論を展開する人は多分どんな事態に遭遇しても、その体験を自分のこととして取り込めない人のような気がする。
さて東京の都心部でも雪が今朝は降ったようだが、横浜は朝の内はさいわい雨も雪もふらなかった。
11時ころ雨がポツポツときたが、今は止んでいる。しかし雲が厚く垂れこめ、気温は低い。明日の明け方にかけてまた雪の可能性があるらしい。しかも明日は風が強いと予想されている。