31日に亡くなった元ドイツ大統領ワイツゼッカー氏の国葬が行われた。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150211/t10015387191000.html
1985年5月8日に西ドイツの連邦議会でワイツゼッカー大統領が行った敗戦40 周年を記念する有名な演説、いわゆる「荒れ野の40年」演説から引用してみる。
なお、全文はここにある。http://www.asahi-net.or.jp/~EB6J-SZOK/areno.html
★問題は過去を克服することではありません。さようなことができるわけはありません。後になって過去を変えたり、起こらなかったことにするわけにはまいりません。しかし過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。
★われわれ年長者は若者に対し、夢を実現する義務は負っておりません。われわれの義務は率直さであります。心に刻みつづけるということがきわめて重要なのはなぜか、このことを若い人びとが理解できるよう手助けせねばならないのです。ユートピア的な救済論に逃避したり、道徳的に傲慢不遜になったりすることなく、歴史の真実を冷静かつ公平に見つめることができるよう、若い人びとの助力をしたいと考えるのであります。
★人間は何をしかねないのか——これをわれわれは自らの歴史から学びます。でありますから、われわれは今や別種の、よりよい人間になったなどと思い上がってはなりません。
★ヒトラーはいつも、偏見と敵意と憎悪とをかきたてつづけることに腐心しておりました。若い人たちにお願いしたい。
他の人びとに対する敵意や憎悪に駆り立てられることのないようにしていただきたい。
‥‥これらの人たちに対する敵意や憎悪に駆り立てられることのないようにしていただきたい。
若い人たちは、たがいに敵対するのではなく、たがいに手をとり合って生きていくことを学んでいただきたい。
民主的に選ばれたわれわれ政治家にもこのことを肝に銘じさせてくれる諸君であってほしい。そして範を示してほしい。
先ほどブログに掲載した高村薫氏の記事「敗戦に至った戦争責任に中途半端に蓋をせざるを得ず、結果的に歴史を清算できなかった戦後日本の負債でもある」と合わせてこだわり続けたいものである。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150211/t10015387191000.html
1985年5月8日に西ドイツの連邦議会でワイツゼッカー大統領が行った敗戦40 周年を記念する有名な演説、いわゆる「荒れ野の40年」演説から引用してみる。
なお、全文はここにある。http://www.asahi-net.or.jp/~EB6J-SZOK/areno.html
★問題は過去を克服することではありません。さようなことができるわけはありません。後になって過去を変えたり、起こらなかったことにするわけにはまいりません。しかし過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。
★われわれ年長者は若者に対し、夢を実現する義務は負っておりません。われわれの義務は率直さであります。心に刻みつづけるということがきわめて重要なのはなぜか、このことを若い人びとが理解できるよう手助けせねばならないのです。ユートピア的な救済論に逃避したり、道徳的に傲慢不遜になったりすることなく、歴史の真実を冷静かつ公平に見つめることができるよう、若い人びとの助力をしたいと考えるのであります。
★人間は何をしかねないのか——これをわれわれは自らの歴史から学びます。でありますから、われわれは今や別種の、よりよい人間になったなどと思い上がってはなりません。
★ヒトラーはいつも、偏見と敵意と憎悪とをかきたてつづけることに腐心しておりました。若い人たちにお願いしたい。
他の人びとに対する敵意や憎悪に駆り立てられることのないようにしていただきたい。
‥‥これらの人たちに対する敵意や憎悪に駆り立てられることのないようにしていただきたい。
若い人たちは、たがいに敵対するのではなく、たがいに手をとり合って生きていくことを学んでいただきたい。
民主的に選ばれたわれわれ政治家にもこのことを肝に銘じさせてくれる諸君であってほしい。そして範を示してほしい。
先ほどブログに掲載した高村薫氏の記事「敗戦に至った戦争責任に中途半端に蓋をせざるを得ず、結果的に歴史を清算できなかった戦後日本の負債でもある」と合わせてこだわり続けたいものである。