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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

守宮(やもり)

2019年07月12日 22時29分43秒 | 俳句・短歌・詩等関連

★守宮出て全身をもて考へる       加藤楸邨
★硝子戸の夜ごとの守宮とほき恋     鍵和田袖子

 守宮(やもり)は形は蜥蜴に似ている。夏の夜に壁などにくっついている。。指に吸盤がついていて指を広げるようにして強力に張り付いている。瀬が黒く腹が赤いのは「ゐもり」「いもり」である。

 第1句、「考える」ということはまさに全身で考えることである。守宮が全身の力を使って風に張り付いて何かを「考えて」いるかのように思えるときがある。「何を考えているか」「考えた結果」に感動するのではない。「全身・全霊を使って考え」ようとすることに感動するのである。守宮だけではない、小さな子どもの考えようとする姿勢に多くの人が感動するように。
 考える、ということと守宮の姿態を結び付けた思考の回路、発見がこの句の眼目だと思う。

 第2句、これはまた同じ守宮の粘着から「遠き恋」を連想した。あまりの艶めかしさに驚いた。対極にあるような句であるが、守宮が全身の力をもってその存在を示すように壁に張り付いた姿勢からの連想は同一である。

 いづれも忘れられない句になりそうである。

 


アガパンサスの花

2019年07月12日 20時10分02秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

   

 アガパンサスはヒガンバナ科の南アフリカ原産の単子葉植物。春に咲く君子蘭は橙色である。同じヒガンバナ科の遠縁である、こちらは紫君子蘭とも呼ばれる。

 季語として俳句に読まれることは稀れで、歳時記にも項目は掲載されていない。

 梅雨の時期の花として最近は注目されているとのこと。私にはあまりに豪華すぎてこれまで気に留めることはしてこなかった。しかし団地の北側にたくさん咲いているのが目につくようになった。
 最近はこのように豪華で、目立つ花が好まれるようだ。

 ツツジの葉の上では蟻が忙しそうであった。


0.1ミリ以下の雨だが‥

2019年07月12日 13時08分25秒 | 日記風&ささやかな思索・批評



 ここ数日、夜中に排尿をしにいく回数が多くなった。寝てから1時間おきに3回は行く。その後は今日まで3時間近くは起きることはない。
 実は就寝前に高血圧の薬(カルシウム拮抗薬)を飲む。これの副作用ではないかと思い至った。以前も昼間に頻尿に悩まされたことがあり、それもこれとは別のカルシウム拮抗薬で、薬を変えてもらったことがある。だが、この薬に変えてからすでに3週間以上は経っている。先週まではこんな症状はなかった、と思う。また特に自覚していなかった。
 1時間おきに3回というのは睡眠が妨げられている、と実感してしまう。間もなく薬がなくなるので、医師と相談した方がよさそうだ。

 本日も朝から雨、といっても1ミリ以下の雨で、レインアイよこはまの画像を見ると間もなく上がりそうなのだが、すっきりとしない。

 昨年後半から今年にかけて、病院がらみでかなり慌ただしい日々が続いている。家族3人、いづれもがかかっている。気持ちにゆとりが亡くなっている所為か、ベランダの花も今年は淋しい。咲いている花が少ない。かろうじて以前からある白いランタナが控え目に咲いた。新しい花苗を購入してくるゆとりが妻にもないのかもしれない。
 団地の中ではアガパンサスが盛りである。梅雨の時期の花とは言えここまで日照が少ないとさすがに俯き加減が寂しい。それなりに日が照ってほしいものである。