先ほど、たまたま仙台に在住している学生時代の友人に電話をしてみた。電話に出た友人から「先週、脳梗塞で倒れて入院中」との言葉が出てきてビックリ。
話していることばは明瞭で何の障害もない。本人がいうには身体に痛みがあって友人に連れられて診断中に脳梗塞が発症したとのこと。身体にも麻痺の症状はないと言っていた。たまたま診察中の発症で事なきを得たらしい。しかし詳細の検査などはこれから、ということも伝えてもらった。
一昨年は知人がやはり脳梗塞で倒れ、身体に大きな麻痺を抱えている。私も昨年、門脈血栓で3週間入院した。今回発症した友人は、私よりも学年でひとつ上の1950年生まれ。69歳になる直前だったと思う。確か生まれた月はおなじ8月だったように記憶している。
学生時代、同じ理学部の物理学科に入学、教養部時代は同じクラス、同じ「星の会」というサークルに在籍していた。クラスでもまとめ役を担い、オピニオンリーダーであった。1970年代初頭のノンセクトの学生運動の仲間である。私を学生自治会のクラス委員にした張本人でもある。学費闘争で一緒にバリケードの中にいて、一緒に試験ボイコットをして留年した。私の学生時代のほとんどを一緒に行動していた仲間の一人である。
彼は高橋和巳と埴谷雄高の熱心な読者であった。私は埴谷雄高の著作をはじめて彼から教えてもらった。高橋和巳は私はあまり感銘は受けていなかったが、はじめて読んだ埴谷雄高についてはよく議論したものである。
全共闘運動について、あるいは戦後文学などについて、「革命」について、「政治」とは何か、などなど徹夜でウィスキーを飲みながらアパートで幾度も議論をした。
友人は札幌出身だったが、郷里には帰らず、そのまま仙台に住むことを選択していた。
是非とも仙台まで見舞いに行きたいものである。