Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「万葉のことばと四季」  その4

2022年04月07日 21時58分39秒 | 読書

 帰宅後に読みかけて寝てしまった「万葉のことばと四季」(中西進)の第Ⅱ章の「万葉の東歌と民衆」を読み終わった。

「いくつかの歌を挙げてきたが、そのほとんどが女歌であった‥。このことは、東歌の一つの大きな特色である。‥女性の集団労働の場で歌われたらしいものが、東歌の中には多量に含まれている‥。」(「万葉の東歌と民衆」)

「東歌の中には分化した階級があって、それを一般民衆に媒介したのが女の恋歌だったことにな。こういう立場の女性は都では遊女がそうで、彼女たちは多くの歌を知悉しており、宴席などで披露した。東歌の場合もこれと似たようなルートがあって、‥勢い東歌の中でも女歌を多く採用することにもなった。」(「万葉の東歌と民衆」)

「集団の労働歌だから、多くの人たちが歌い合ったもので、いつとなく誰ということもなく歌いだされた一首であっただけに、この巧みな創作の知恵物は、東国の人のすべてだったといってよい。思っても詮ないことは願わず、確かに現実を見つめて労働の中から生まれるよろこびを見つけ出してくることが、彼らの心情であった。」(「万葉の東歌と民衆」)

 残りは第Ⅲ章だけとなった。

      


転ぶことの怖さ

2022年04月07日 15時01分22秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 午前中は整形外科で理学療法士によるリハビリ。杖を突かずに病院の往復をした。力をほとんど入れずにさするように揉んでもらうだけで痛みが引いていく。力を込めたマッサージよりも気分的にはいい。しかし自分で真似しても上手くいかない。やはりプロなのだと思う。
 昼食は、病院の最寄り駅の前にある「丸亀製麺」でうどん。店は昼時とあって満員であった。
 昨日と違い午後になっても雲が残っており、太陽が顔を出してくれない。昨日よりも暖かくない。
 これより所用があり、再び出かける。こんどは杖をもって出かけることにした。階段の昇り降りがあるところである。エレベーターのない低層の古いビルというのがつらい。階段も狭くて急である。

 昨日、バスを待っているときに、私より高齢の方が足をもつらせて私のすぐ横まで歩いて来て転んでしまった。歩道の高さから15cmほどの段差のある車道に転げ落ちてしまった。車が通らなかったので大事には至らなかったものの、抱きかかえるようにして起こすのがつらかった。痩せた方であっても、力を入れられない人を抱え起こすのは難しいのである。私も膝が痛いので力が入らなかったし、若い方が傍にはいなかったのが厳しかった。まさに老々介護の世界である。
 眩暈などではなかったようだが、私も眩暈の発作が起きることを考えると他人事ではない。