本日の昼過ぎはおとといのように暑かった。14時半に24.9℃とほぼ25℃の夏日であった。風もなくまくり上げた腕にじりじりと日があたり、一昨日よりも暑いくらいに感じた。しかし夕方になるとさすがにまだ半袖では涼しい。
風はほとんど吹いていないと思っていたら、13時には南南東の風で最大瞬間風速が9.1mもあったとのこと。
明日は朝から所用があって出かけなければいけない。帰りは遅くなる予定。ブログの更新が思うように出来ないと思われる。
日付が変わる直前には雨が降るかもしれないという。台風1号の動きも気になる。小笠原諸島直撃という風に報道されていた。被害が出ないといいのだが‥。
本日の午後はいつもの通り、横浜駅の喫茶店で短いながら読書タイム。「万葉読本Ⅲ 万葉のことばと四季」(中西進)の第Ⅲ章「万葉歌人の系譜」から「天智と持統」「額田王」を読んだ。
「持統が渡来者たちを優遇している記事である。これは天智朝の進取の風、大陸学の積極的な摂取の態度を引きつぐものといってよいのではないか。‥娘の心情のなかに父の政治が許容される日がきたとすれば、彼女自身が王者としての統御の苦をなめた後だったであろう。もちろんそれは娘自身の成熟と並行しあうはずのものである。人間としての愛憎の父娘が、王としての立場において、愛の関係を組み替えたであろう日が、晩年の娘にはあったに違いない。」(「天智と持統」)
「『古事記』を見てみると、散文は途中の説明、いわばナレーションで、会話の部分が歌になっていることがわかる。また自分の感情を述べるところも歌である。歌によって筋が語られることもはない。こうした意味で『古事記』における語りと歌によって筋が語られることはない。その中から歌だけを取り出してきたのが万葉集である。」(「額田王」)
フラワー緑道の横浜駅にもっとも近いところで咲いていたカワヅザクラとヨコハマヒザクラの桜の実が出来ているのか、気になって見てきた。毎年赤くなっているのを通りかかってみるだけだったが、今年は実の状態が気になった。
やはり早く咲いて、散ったカワヅザクラの方が実が大きい。しかも赤くなりかけているのもあった。
ヨコハマヒザクラの方はまだ桜蕊が枝にたくさんついており、それが落ちたものの子房が少しふくらみかけた程度。緑色の実というよりも、赤黒く細長い。
赤い花弁が、赤黒い蕊に変わり、さらにその色が黒く固まりそのまま子房がふくらみ始めたように見える。
住んでいる傍のオカメザクラの実がどうなっているかも気になるところ。本日確認できなかった。後日の楽しみにしておこう。
★葉の陰に揺れはそれぞれ桜の実
日当たりの具合、木の成長の具合、そして突いた枝の状態によって花弁も蕊も桜の実も、少しずつ違う。その個性は実の振る舞い方にも違いが生じている。植物の個性を許容するように、人の個性を許容するのはなかなか難しいものである。年齢が進むとともに、歳の撮り方に自覚的になる。