Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

桜紅葉

2022年11月15日 22時45分57秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 明日は3℃ほど気温は高く、そして晴れるらしい。明日は休養日としたいが、そうもいかない。明日・明後日の二日間で21日の退職者会の幹事会に提出する資料作り、送付する資料をいくつか作らなければならない。
 やらなくてはいけないことは分かっていたが、それとなく先延ばしにしてきた。

 久しぶりに寒さを感じたので、ゆっくりと湯船で温まりたい。いつもより少し熱めにしたほうがよさそうである。

★桜紅葉しばらく照りて海暮れぬ      角川源義
★汝なき桜紅葉に還りける         加藤楸邨

 第一句、桜の葉の紅葉は一枚一枚見ると決して美しくはないが、夕日に照らされて明るく輝く。その映える時間は短いが印象深い。桜の二度目の輝きは春よりも短い。
 第二句、中国大陸から戻ると、旅行中に知人が病没していたことを聞いての作。敗戦の前年1944年10月の句。出征兵士の死、空襲による死など死の色の濃い句が並ぶ1944年である。「桜散る」などという称揚とはかけ離れた「死」が日常の時代。

 友人がツィッターに桜紅葉の美しい写真を掲載していた。たった1枚の葉であるが、印象的であった。


軽く外呑み

2022年11月15日 20時44分28秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 雨は午前中には上がったものの、湿度が高く路面は濡れたままで乾いていない。夕方建物から外に出ると今しがた雨が上がったばかりのような路面の状況であった。また空気も湿り気が多く、関東地方の冬のいつもの乾燥した空気感ではなかった。
 1時間ほど前に帰宅した。妻がいたリビングルームは暖かであるものの、パソコンのある部屋は寒い。ガスファンヒーターではなかなか温まらない。
 本日の横浜は、予想最高気温をわずかに下回る13.6℃が最高気温。12月上旬並みとのことである。寒い地方のかたからするとずいぶん暖か、と言われそうであるが、住み慣れてしまうとこれでも寒く感じるものである。
 1階でフローリングなので、室温が上がっても床が温まらない限り底冷えがする。一階は暖房費が嵩むというこは42年前に引っ越してきてから気がついた。

 本日の夜は外呑み。始めはハイボールにしたものの体が温まらないので、2杯目は泡盛のお湯割りを注文。肴はハタハタの天ぷら、とても美味しい天ぷらであった。日本酒にも惹かれたが、今回は我慢した。肴をもう1品頼んで約3000円。予定より少々安かった。年金生活者はこの程度で十分贅沢。


枯葉

2022年11月15日 10時53分51秒 | 思いつき・エッセイ・・・

 昨晩からの雨がまだ止まない。一晩中最大で10ミリ程度の雨が続いていた。プラタナスの枯葉に落ちる雨粒が立てる音は、夏場の緑色の葉とは違って大きい。
 生きている緑の葉は音を吸収するが、枯れた葉は音を吸収するどころか、葉全体が共鳴して音を増幅する。特に地上に落ちた枯葉は、地面との間に空洞を持ったようなもので、音をより増幅させる。小さな連太鼓のようなものである。
 明け方、この小さな音を立てる連太鼓で目覚めた。気持ちのいい目覚めとなった。いつものとおり窓側の左側から外の気配を感ずる。そして6時前の目覚めののち、いつものとおり8時まで再び寝入ってしまう。再び目が覚めたときも明け方と同じ音がする。

 寝覚めの一瞬、枯葉に降る雨は、回想の入り口でもある。

 岸洋子の「枯葉」  【https://www.youtube.com/watch?v=kGahJ6I2mdA


 さて本日、二度寝から目が覚めると、右側から聞こえる。この左右逆転に戸惑った。自分がいつもとは違ってうつ伏せで目が醒めたこと気がつくまでに二呼吸か、三呼吸かかった。掛け布団も半分以上ベッド脇に落ちかけていた。
 この2時間の間に何が自分の身に起きたのかはわからない。まったく思い出せない。この2時間は私にとってはいつもは大切な時間である。この2時間を無視して無理に起きると、少なくとも昼までは頭の回転がいつもよりも遅い。