Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

億劫がる

2023年05月09日 21時50分34秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 友人にメールをいくつか。連休中は慌ただしく過ぎたので、貰ったメールに返信もしていなかった。
 年齢を感じるとともに、友人へのメールがとても大切に思えるようになってきた。現役のころは仕事の合間や組合活動の合間に、電話でいろいろな情報交換をしていたが、顔を合わせる機会も多かった。学生時代の友人とも、時々は都内まで出向いて居酒屋で会話をする機会も多かった。
 しかし退職後は、職場や組合の仲間でも年に数回しか合わなくなり、学生時代の友人とも合わなくなった。65歳を境目に、時間はできてもお互いに体が動かなくなったようだ。特にコロナ禍で都内に行くのも、市外に出かけるのも億劫になっている。
 これではいけないと、焦るばかりではなお良くない。少しずつ体を動かしつづける習慣を取り戻さないといけない。

 これより、書き写しの再開2回目。


「図書5月号」から 2

2023年05月09日 18時49分14秒 | 読書



 本日昼間に目を通したものは、

・大学入試っ何を試したいの?(上)     広瀬 巌

・スペインから見た夢           清水憲男

・謎の散りばめ方             プレイディみかこ
谷川(俊太郎)さんの仕事机の脇に並んでいる本たちの、‥「脈略のなさ」が気になりましたし、しかしそれらは谷川さんにとっては脈略のある顔ぶれなのだろうと考えるにつれ、人間って他人から見れば全く脈略がない生き物だよな、と思えて‥
(母は)認知症だっからかえって謎を残すことになってしまいましたが、もしかすると、本人は就活をしていたのかもしれないのです。けれども、すべてわかってやっていたとしたら。という想像も拭いきれません。日がな一日、母親が畳の上に臍の緒を並べて、くすくす笑いながらわざとあべこべの場所に入れたり、娘の誕生日を二週間ずらして封筒に書いたりして、死後にそれを見つけた家族の反応を考えて楽しんでいる姿を思い浮かべてしまうのです。‥何の脈絡もなく単にやらかしてしまったように見えることが、実は彼女の中できちんと脈絡を持ち、いちいち仕組まれていたのだとすれば、この謎の散りばめ方は巧妙です。

 私もこの連休まで自分の本の処分についていろいろ悩んだ。他人がみたらこの脈絡のない本の山を見て呆れられるのではないか、など他人の目を気にしていた。それをどのように残された娘が評価するか、あるいは端から無視して廃棄するか。多分後者だと思うが、人が他人を評価することの困難、あるいは無駄について考えた。だが、死んだ後のことなど考えても意味がないことに気がついた。

・ゆうやけ七色              近藤ようこ