Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「日経サイエンス7月号」&「図書6月号」

2021年06月03日 14時02分03秒 | 読書

 午前中は「日経サイエンス7月号」と岩波書店の「図書6月号」を読んで過ごした。外は明るく穏やかな陽射し。ただし本日も25℃を超え、夏日になるらしい。



 「日経サイエンス7月号」では、今回は特集の「太陽系誕生の謎を探る」を興味深く読んだ。もう一つの特集「ヒトバイローム」も目を通した。生物についてはもともとの知識がきわめてあいまいなので(他の分野も同様だが、それ以上に)読みこなせた、というよりも「目を通した」と表現しておく。
 他の記事もいくつもつまみ食いはできた。



 「図書6月号」は
・[表紙] 生まれて初めて見た笑顔の夢   司  修
「なんでもかんでも私の人生行路は遠まわりしてしまうのです。松山の小さな酒場で店主のお婆さんから、内子のお化け話を聞きました。遠まわりにはおまけがつくものです。」

・壮大な物語群との出会い         森見登美彦

・「源氏物語」と地図            田村 隆
「そもそも「源氏物語」には旅の道行に関する記述が少ないことが従来から指摘されている。」「(高橋文二「場所としての地名から象徴としての地名へ」で)「もやは地名はこの物語にあっては想念を刺激する記号のようなものに過ぎないのであって、具体的な風土のにおいなどほとんどないと言ってよい‥」と述べて、歌枕としての歌物語的な時空との響き合いを指摘する。地図の登場はそれまで歌書や地誌を通じて接していた歌枕を、新たに「地名」に変換して示すことを意味した。」

・「痛勤」のゆくえ             高嶋修一

・恐怖と不安が私を呼んだ         大前粟生

・魯迅の「不安」(上)            三宝政美
「「私は仰天した。同時にある種の不安と感激に襲われた。(「藤野先生」) 魯迅がこの時覚えた
不安」とは何なのであろうか。そもそもその漠然たる「不安」は、藤野先生の最初の授業から胚胎していた。」
「入学して、一年は何事もなく過ぎようとしていた。‥子弟の絆は確実なものへと結ばれていった。クラスは表面穏やかであり、「不安」は魯迅の思い過ごしかと思えた。」
 この論考は、来月号以降おおいに期待したい。

・「荒地」のインフルエンザ        赤木昭夫

 本日は以上の7編を読んだ。



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