恐ろしく美しくそして耽溺的なモノクロ映画である。時代は現代らしいのであるがどう考えても4,50年以上前にさかのぼる回帰映画でさえある。テーマはただ一つ「愛とは何か」。それだけで十分「非現代」でもある。
【ローラ・スメット】が実に色っぽい。恐いぐらいに女っぽい。あまりの映像の美しさに見とれていると、映画はモノクロの方がリアルを隠すことに向いているのではないかとさえ思えてしまうほどである。色彩のある . . . 本文を読む
青春の輝き、移ろい、光と影、不安、歓びそして哀しみ、すべてこの映画に詰まっている。17歳か、、、僕も随分年老いたけれどこの映画にすぐ同化できる出来。意外と老成した宏樹の表情は人生の哀しみまで感じ取るほどだ。素晴らしい傑作。 . . . 本文を読む