深田晃司の最新作はなんと4時間、TVドラマの劇場化。パンを用意して劇場へ。印象としてはハーレクインもの、敢えて言えば名作「風と共に去りぬ」の現代版と言ったところか。長尺をとても気にしていたが、筋が面白いので、あっという間に4時間は過ぎる。
漫画が原作らしいが、違和感もなく、深田作品としてはどうしても見ておかなければという代物でもないように思える。お好きな方はどうぞ! . . . 本文を読む
評判がいいので鑑賞。ストーリーといい、音楽といいまさに演歌の世界です。このベタな展開ではあるが家族を謡う。虐待は今現代社会の卑近な問題であるがそれほど掘り下げてはいないので問題提起とまではいかなかったのでは、、。とはいえ、日頃見ない俳優陣が新鮮だ。 . . . 本文を読む
なかなか決まっとる映画でございます。黒澤も洗練され、全く無駄がない。これが元テレビドラマだなんて思えないほど黒澤のいいところが詰まっています。たまにこんなピシッとした作品を作るんだね。自由度の大きいホラーめいた作品が好きな私だが今回はブラボー!
この映画の解説は寒山拾得さんが述べられていますので、敢えて2番煎じはやめましょう。僕はやはり山中貞雄の引用部分が秀でていると思う。山中の無念が今でも映像 . . . 本文を読む
考えたら大森立嗣って、秀作が続く映画作家ではないのだろうか。「日日是好日」で、人生の深淵に少々たどり着いたと思ったら、「MOTHER」で走り過ぎ、そして本作で時間が止まったかのようなスローな慈しみを描く。「ゲルマニウムの夜」のような迸りが今となっては懐かしい限りだ。
さて、この作品、新興宗教という暴力のような病気が家庭に吹き荒れるとき、家族はどう対峙したか、というテーマを平衡感覚を持った娘たちか . . . 本文を読む
36歳の俳優陣だけを集合させ、演じる物語。私の時代だったら、もう十分仕事も家庭も佳境に入っていた気がするが、現代では36歳というのは若くもあり、青年の萌芽が下降するときでもあるのでしょうか、なかなか大変な年齢なんでしょうな。
そういうテーマが見終わって走馬灯のように駆け巡り、ジーンとくる。過去に戻れたら、こうしたい、人生を逆転したい。そんな思いを実践してゆく主人公たち。けれども、実際は今を、この . . . 本文を読む
ベタなストーリー、家族という愛情の押し売り(言い過ぎ?)、、どうも最後まで入り込めませんでした。個別には素晴らしい才能を持っている俳優たちも、メジャーという枠内に入るとどうしてこう自由を妨げられるのか、、。再現美術は見事。 . . . 本文を読む