気づいたら、最近映画を見ていなかった。新たな会社に通勤し、仕事にも慣れない毎日だったので、余裕がなかったからだろうか、、。
こういうときは何も考えないでいい娯楽作品、いわゆるB級映画館に行くことにしている。そして、天六へ。
まず、ホクテン座で「ソウ4」。
このシリーズ、3までは見たのだが、そろそろ卒業しようと思っていた。だが、たまたまかかっていたのでまあ見ることにした。
シリーズも4作目になると、 . . . 本文を読む
いわゆる恋愛モノでも甘さとありがちな嘘をセーブしたビタータイプの恋愛映画だ。男が女をモノにしようとするしぐさ、態度、言葉がホンモノっぽい。現実に男の脳裏は大体女と出会ったらこんなもので、それを口にするかどうかだけであります。
そのあたりの会話の駆け引き、女のぶりっ子ぶり、じらせぶりそういうところも本当にリアリティがある。童顔で柔らかいイメージのあるパク・ヘイルがセックスでうずうずしている普通の男 . . . 本文を読む
イ・ビョンホンのデビュー作という以外見るべきところがない映画なのです。
まだ韓国映画の水準が全般的に低かった頃の映画でしょう、娯楽映画としては取り立ててテクニックを使っているわけでもなく、話も荒唐無稽なコメデイータッチで、こんな内容で韓国の映画ファンはよく映画館に行ってたなあと思われるほどですが、明るい内容は昔の日本映画によく似ています。
それにしても、イ・ビョンホンの、Hビデオのオナニーシー . . . 本文を読む
結局また見てしまった、というのが実情ですが、まあ結構工夫はしてましたね。ジグソウの生業に焦点を持って来るなんて、いよいよ「ハンニバル」に似て来ました。
作品としては面白い構成は取ってます。ジグソウの遺体解剖シーンから始まるのは強烈な恐怖とおぞましさ、そしてなりよりこれがラストのあっと言わせる布石だったとは、、。これだけで加点は出来ます。
まあ、90分、映画の時間通りに進行していく展開も緊張感は . . . 本文を読む
一日かけて東京の演劇を見に行く。
羽田に着いたのが昼過ぎ。そのまま品川経由で渋谷から下北沢へ。「劇」小劇場での公演。
今日が初日らしい。平日のせいか客席が埋まっていない。若い人が多く、僕一人浮いています。でもそんなの関係ない!
コント劇+集団アクション劇です。客席も一体感があり、楽しいですね。よく見るとそんなに若くない。30歳前後かなあ。やり始めて一番乗ってる頃だろうか、、。暖かく眺めていたい。い . . . 本文を読む
コント劇だが、すこぶる練られており、細部にまで緊張感がわたっている。
5つぐらいの寸劇だが、あっと驚くどんでん返し的なものも用意されていて、とにかく面白い。アクションで逃げるようなこともなく、ある意味コント劇のエッセンスを追求したような密度の高さが売りだろう。
面白いということは脚本がすごいわけで、かなりの才能が必要とされるだろう。 . . . 本文を読む
アクションパロディパワーフルコント集団劇というべきか、そんなにみんなヤングはいないのに若々しく楽しい。
5つぐらいの寸劇を余裕のある体当たりの演劇だ。演劇にもいろいろあるけれど、結構こういうコントはアドリブが重要で、センスがなければ全く面白くなくなるが、この演劇集団はそういうことは御心配無用なのだろう、とにかくパワフル。女の子をもっと使えばいいとも思うが、これからの課題だ。
おじさんにも十分楽しめ . . . 本文を読む
朝早く起きてしまったので、どこかに行こうと考えていた。しかし、結局いつもの梅田に足を向けることになる。で、また映画館へ。
TOHOシネマズ梅田。朝の10時15分前だというのに切符売り場はごった返している。水曜にはレディースデイなんでしょうか。平日なのに、何故か不思議な感じ。
まず「チームバチスタの栄光」。
これは演出が多少もたもたしていたが、話の題材は超面白い。少々主役の二人の作った演技が気になっ . . . 本文を読む
うーん、デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウ、監督がリドリー・スコット、題材が実録ものの麻薬犯罪。観る前から映画的にどう撮るか想像出来るハリウッド映画大作とでも言おうか、、。
主役の二人、どちらも抑える演技でじっくり人生を生き抜く男を演じている。ワシントン、品性の良さが彼の役柄を邪魔するかと思われたが、まあ見事屈折した家族思いの男をこなしている。相変わらず立派。役柄的には観客をあっと思わせる悪 . . . 本文を読む
題材、テンポ、出演者の個性、とても面白く拝見しました。ただ、映画的には多少の不満もある。まったりしたユーモアのあるスロウテンポが演出にまで波及し、映像での切れが見られないことがまず不満。
また原作を読んでいないから何とも言えないが、3人連続手術死をしていても死因を確かめるための解剖は行わないのか、吉川晃司の病気の症状で本当にあのような繊細な手術が可能なのか、等々疑問はあるが一転、二転後のどんでん . . . 本文を読む
登場人物6人程度のシリアスでいておかしいそれでいてしっとりとした大人の舞台である。声が小さいときでもセリフがはっきりと聞こえる。さすが深浦加奈子は長けている。完全に役をものにしている。
人妻でありながら、目黒で昼間は売春をしているのだ。少々鬱でもあるらしい雰囲気。夫は会社でも家でもDVを巻き散らすいい加減な男らしい。しかも社内では若い女と浮気をしている。
妹夫婦が家にきて、夫の部下も偶然一緒になる . . . 本文を読む
久々の下北沢スズナリでの上演。前から2番目の中央でいい席だった。背もたれもありいい環境で鑑賞するころができた。話は少々ややこしい、詐欺話を基調とした世話話風風刺ものだ。登場人物も多く、しかも専門用語での言葉のやり取りに少々ついていくのがきつい時間もあったが、それは彼ら達者な演技ですぐ魅力的な楽しい開放的な舞台に気持もわくわくする。ファーストシーンと、ラストシーンのリフレインは自ずから分かってくるが . . . 本文を読む
黒沢清「回路」のリメイクと聞けば、そりゃあ気になって映画館にすぐ馳せ参じます。でも、ほとんど、「回路」とは異質の明快なハリウッドホラーに変質しており、まったく別個の映画と考えてもいいのではないか、と思われるほど。
黒澤映画では存在自体の恐怖というか、現代的テーマをでーんと構えていたが、回線や無線を通して侵入していくといったお決まりの通常のホラー映画に成り下がっている。そこには存在への恐れといった . . . 本文を読む
朝ちょっと用事をしていたら、家を出る時間が遅れてしまう。ちょうど梅田には昼前に着き、あわただしい昼食を取る。
すぐ梅田ブルク7で「KIDS]のチケットを買う。ほぼ満席だった。
僕は乙一の原作ものだから、絶対見なければならない映画なんだけど、想像通り、観客は若い女性がほとんどで、主役の小池徹平、玉木宏あたりがお目当てなんでしょう。まあ、僕はどちらかというとこの二人はどうでもいい俳優さんで、やはり女優 . . . 本文を読む
見事だ。ほんと、素晴らしい。映像のどの部分も気持ちが入っていて、無駄が全くない。細部にまで、神経が行き届き、完璧な出来。山田洋次の完熟度の高い秀作であり、見事な反戦映画。
特にストーリー的なところはない。淡々と、暗い時代を子どもたち、父親代わりに訪れてくれる弟子、親身に家族を助けてくれる義妹、叔父、親切な近所の人達などのエピソードの積み重ねである。でも、それが一つ一つ確かで、輝いている。時代の哀 . . . 本文を読む