今でも占領下の日本で起こった未解明の事件「下山事件」。
これに関与したと思われる者の身内によるドキュメンタリールポだ。
膨大な考察。過去の考察についても一通り検証しており、我田引水的でないところがいい。
何より、身内が勤めていた亜細亜産業がどうも会社ぐるみで関与していたらしく、身内に質問していくさまはものすごい迫力。
当時の日本の黒い闇と霧をクローズアップさせる。
真相はどうだったのか、わくわくさせる面白さである。これは小説以上のものがあり、僕は小説を読んでいる気分になってしまった。
下山事件での著でもうこれ以上のものは出現しないのかもしれない。
それほどの快作である。
80点 . . . 本文を読む
かなり完成度の高いファンタジーブラック映画。主演がデップというだけでもうごっつあん。ゴールドを受け取るまでやデップをなかなか出さないじらしは観客の心理をよくご存知。
しかも、途中では「2001年宇宙の旅」のハルを板チョコに見立てるぶっ飛ぶパロディーもあり、一つ一つの画面画面がいとおしく感じたのはとてつもなくすばらしい。
ただ、チョコレート工場に入ってから毒気が館内のチョコレート臭とともに蔓延し、 . . . 本文を読む
お定まり事の映画、っていうと失礼かな。主演の二人は今や旬だ。美しい。脇役もなかなかの布陣。しかし、何ていうのかな、思い切りがない。現代的解釈もない。ただなぞえらえている感じ。こんなもので客は呼べませんで。でも、映像はGOOD。
仲間は演技的にはまだ開花せずの感。監督もいじめようと思う気がないのか。爪はマニュキュアこそしていないが伸びている。下からのカメラでは目はマスカラ丸出し。忍者の総領と言う意味 . . . 本文を読む
映画らしき映画を見た感がある。ギリシャ現代史、文化、料理と天文学。それらを料理で一式まとめた感じがします。映像が色濃く、美術的で少年期の恋心に色添いをつける。ヨーロッパ映画の文明感を感じるほどいい映像であった。映画的青春論。素敵だ。
**** . . . 本文を読む
結構楽しめました。そうか、舞台劇なんだ。でも、その割にはセンスが垣間見え、舞台劇の窮屈さがない。これは豪華俳優のなすべき業か。会話が少し低俗的なので面食らうが、まあサービスと考えればいい。こういう軽妙な映画もいいなあ。
*** . . . 本文を読む
まあ、ごちゃごちゃした展開でそのうち退屈感も覚えてくるがしっかり種明かしをしてくれるので後半は爽快。でも、あれはないでしょう。面白いけれども無理だと思うよ、実際的には。
あの、婚約者の女はまったく意味なしじゃね。あの女が婚約者になっていると面白かったのに、、。
***
. . . 本文を読む
最後までよく見ていないと損をするトリックもののクライムムービー。B級映画の金をかけていない感はいやほど分かるが、それでも作る側の意地のようなものは感じ取れる。うーん、ああいうラストが待っていたとはねえ。
*** . . . 本文を読む
今のハリウッド映画でこれだけの脚本、演出、演技力、鋭いカメラ等々最高のものを出したということにまず脱帽。ボクシング映画って熱いんだよね。観客も熱くなるよね。昔からこれは不思議。
今までのボクシング映画と違い時代背景、家族の想いがしっかりと底辺に描かれている。
最後までどうなるかわからない上手い脚本。
レニー・ゼルウィガーを妻に配した憎いキャスティング。
ボクシングシーンの新鮮なカメラ。
ス . . . 本文を読む
不倫から始まるコキュの二人の恋愛心理劇。テーマを単純化させたせいか意外や深みのない作品となってしまった。俳優のせいでもないだろう。脚本がテーマを見つけられなかったのではないか。
前2作が水準が高かったため残念。そんな狭い世界に行ってどうするの?ホ・ジノよ。
とにかく密室に入ってしまったホ・ジノを見るのが辛かった。ひょっとしてペ・ヨンジュンを使ったため、外界からホ・ジノでないものが入り込んでしま . . . 本文を読む
良くも悪くもこれでも京極夏彦の世界であることには間違いない。この感覚が少しでも嫌いな方は退屈だろうし、そうでもない人は少しは興味を持って見たのではないだろうか。まあ、推理の途中が省略しているので、あんな解答を提示されても理解に苦しむなど欠点多し。
*** . . . 本文を読む
そうだね、こういうことは起こりえるから導入部は面白いし、引き込まれるように画面に集中してしまったぐらい発想はいい。結構ホラーしてたけど、あんな人間がいたのに何故今まで事件が起こっていなかったのか摩訶不思議だし、説得力がないなあ。ちょっと作ってるなあという感じ。
脚本の練りがかなりないまま、映画化した感があるなあ。
***
. . . 本文を読む
美しい映像に美しい男女。女は10ほど年上の子持ち女。男は16歳の少年。美しい海に、耐えがたき恋は高まる。禁断の恋はどうなるのか、と今ではそれほどでもない恋愛が清らかに描かれてゆく。時代が良かったんだね。
*** . . . 本文を読む
これも青春だなあ。恋と体制への壁と熱い暴力。誰でもがそんな青春のノスタルジーに今の生活にはないいっときの淡い高揚を感じる。高校生時代は人生の原点でもある所以だ。映画は後半の激しい暴力さえ青春のほとばしりとして捉えている。佳作だ。
**** . . . 本文を読む
とにかく映像がずっときれいで、退屈しませんですよね。絵空事のハナシだけど、ひねりもあるし、伏線もあったわけだからラストも効いている。
3女の心変わりが嘘っぽく不自然だが、まあ漫画っぽくテンポも速くスピード感のあり演出振り。
結局は復讐の話とも取れるところ、脚本もなかなか優秀。
****
. . . 本文を読む