ということで行ってきました。若い時はただ聞こえて来ただけという感じでしたが、年を取っていくうちに俄然好きになっていったフォークグループです。
今回で日本全国ツアー最後らしい。リーダーのボブでもおそらく80歳ぐらい。大きなベースを担いでいる。年齢はわからないが一番後で入ったカールで、60代ぐらいか。
とにかくみんな老齢を感じさせない。声量もたっぷりで、若い時と遜色はない。こういうところが日本人と . . . 本文を読む
今日も暑い。昨日はハコボレの「はこがみ」を天王寺で見、今日は静養しようと思っていたのだが、気になる小骨座の「おいしい~」を見て、2本観劇の後、ツイートすると脚本がもらえるらしいとのチラシを見て、無理して寺田町まで行く。
寺田町から15分だという。ところが北口から行けばすんなり行けたものを、南口からあらぬ方向を目指して出発したものだから、なんだかわからなくなり、腹も減ってきてカレー屋さんに入る。そ . . . 本文を読む
今までの劇と180度違うような熱を帯びた力作だ。とにかく架空とはいえ、人間を創造したといわれる神の存在を、逆転させて、人間が神を製作するという突飛なハナシなのであります。
そういえば、舞台の周囲、床、上部空間には古新聞紙が一面に漂っている、、。紙も神であり、紙一枚で神に仕立てられるという男のハナシである。
今までの劇とは違い、設定は、遠い虚構の国のおとぎ話のようでもあるが、決して寓話ではない。 . . . 本文を読む
久々に感動の映画を見る。もう映画からは得られるものも少なくなったわいと自虐的に映画を見続けていた吾輩には冷水を浴びせられたような映画だ。それが実にうれしく、まだまだ映画から勇気をもらえることの喜びさえ感じる。
いわゆるハンガリー動乱時代の東ドイツの実態です。ちょっと古すぎて僕でも過去でしかなかった時代だ。まだ、東西ベルリンが行き来できていたという不思議感もあり面白い。
普通の青春を送っていた高 . . . 本文を読む
たまにはこういうシリアスな翻訳劇もいいですね。しかもギリシャ悲劇を基本にしたアンティゴネときたら今までも何回も見たが、また見てしまうという好きな劇が前半。今回は2本立てで、後半は子供と親を主題にした10篇の短編フランス劇。いやあ、これもすこぶるよかった。
学生劇団らしいんだが、何人か、見知っている人もおり、この劇に出演している人は実力者ぞろいということがわかる。正直、彼らがここまで本格的にギリシ . . . 本文を読む
もう何年も見続けている劇団で、常に変わらず市井の人々の人情の機微を描かれています。もうそろそろ卒業かなと思いながら、気づくと入場の列に並んでいるという不思議な劇団です。
今回、いつもと設定が違いますね。なんと、戦隊ヒーローパフォーマンスもの。こんな身近で、普遍的材料を劇のテーマにするというのは、ナオミさんは常に劇のことを考えているオタクなんでしょうなあ。新しいものに挑戦することは素敵です。尊敬し . . . 本文を読む
狙いはなかなかよろしい。彼女が消失するまでは結構長いが、、。でもテンポもゆったり過ぎて、ちょっと映像に即、入り込めない僕がそこにいる。
たった30年前の映画だけど、ずいぶんと昔の映画と思えるから不思議。端的に言えば50年前に見たアーヌヌーヴォー映画の感覚といえばわかるだろうか。
この作品の真打の個所はやはりラスト10分でしょう。死を賭してまでも、人間は真実を知りたいと思ってしまうのか。理性では . . . 本文を読む
文化大革命の起こっているときの文化人の粛清は映画などを通じてわかってはいたが、こういう文化工作団の存在自体知らず、ましてや歌や踊りが仕事なんてでのんきだなあと思っていたら、真っ正直すぎる彼らが前線に繰り出される現実を知るにつけ、どこの国でも同じなんだ、国民の一人一人を大切にしない国家権力というものをつくづくと思い知る。
話はそこで終わらず、ある男女の大河のような時間の流れに沿った歳月をじっくり見 . . . 本文を読む
総勢30人以上の出演者。時代は幕末。しかし今回の主役はなんとそんな時代に住む不老不死の猫たちの話であります。この猫たちから見た人間模様、時代が描かれる、、。
ということで、いつもより娯楽色が強くテーマ性が薄い気がした。常に鋭い人間描写を得意としてきた真紅組としてはたまにこういう軽妙・洒脱な作品もあるんだと納得。
ラストには「ええじゃないか、よいじゃないか、、、」の狂ったような踊りでこの京の明治 . . . 本文を読む
フランス映画でこの手の作品を2,3年前にも見たなあ。問題児ばかりが通う学校という設定は全く同じ。あちらの学校はパリではあった。内容もよく似ていて、こんな短期間によくこういう作品が製作されるなあと不思議に思う我であった。
でも同じ感動作であるのは一緒。これからの子供たちを温かいまなざしで描く映画はまたとない、僕ら、よく生きた老人群にはまた励みともなる。
カメラが隅々まで行き届いていて、子供達の心 . . . 本文を読む
枯れて来ています。何がって。私、自分自身のことです。若い時にはもっとおどろおどろしく、斬新な映画を見つけるのに没頭し、それに自分自身の何かを結び付けていた。恐らく自分をはばたかせる何かを探していたのだろう、、。
時は経ち、自分が確立してきたせいなのか(いい意味でも悪い意味でも)、それでも小さな明日を信じてる自分がいる。そのために映画を今でも見る。だからこういう映画がとても気になる。なっている。
. . . 本文を読む
中編3本。短編とは違うのでそれぞれじっくり見られる。最初は未来型、宇宙へとつないでくれるエレベーターの話。設定は面白いが、それほど新鮮味はなし。もっと斬新な展開が望み。ちょっとした小世界。
2編目はぐっと砕けて、誕生日パーティのお話。若い人だからできるシンプルなおふざけ。でも楽しい。ヤングだけの世界。
そして真打3話目。これはいいね。すごくいい。
ベランダ越しに語り合う漫画家の卵と官能小説家 . . . 本文を読む
話題性のある映画だけど、大阪ではひっそりと上映しているという感じです。広報もあまりしていなく、シネマートというどちらかというと韓流映画館での上映なので気をつけていないと見逃した映画です。
で、映画はというとそれほどアート映画ではないんですな。モノクロでオーソドックス。映像も特に大胆でもなく、これが撮影賞を撮った映画かのう、と思っていたら、さすがキュアリオン、見せ場を何か所かに集中させ、その場面で . . . 本文を読む
井上ひさしの代表作、これが見たかったんだ。けれども今回の劇団はシニアで構成されている。だから一葉も当然老齢女優が演じることになる。これが一番気になったが、、。
出演者は全員女性。彼女たちに関係する男性たちはセリフで表現されるだけ。でもそれがなかなか良かった。令和になった今からはずいぶん大昔に思える明治をしっかりと見据えている素晴らしい脚本。ユーモアが底流に流れているので全体的に舞台は明るい。そこ . . . 本文を読む
うーん、言いたいことは分かる気もするが、少々稚拙だと思う。
大体、息子をイラクで亡くし、妻にも逃げられる神父を主人公にしているが、彼がなぜ環境活動家の思想にのめり込んでいくのかが描かれていず理解できなく、それ以降の展開も不信感が募る。
それをラスト、愛の力で収束するという思い切り大胆な手法で大きな感動を与えようとしているが、いかにも作り事・頭の中でのことのように思われてしまう。
一つの寓話と . . . 本文を読む