この2,3日急に悩み事が多くなる。映画どころではなくなっている。実際昨日は休日にもかかわらずぶらりと家を出たものの目的もそれほどなく町を彷徨う。
だんだんと吹っ切れてきたが、やはり思い切れない何かが残滓として残る。
気づけば睡眠も熟睡出来なくなっている。やはり人間って、心の人間なんだね。つくづく思い知る。
そんな思いも、もうここらでだんだん時間が解決してきているようで今日は映画を見てみようと思い立 . . . 本文を読む
久々に悩み事を抱えたままこの映画を見る。自分に今存在する心の空隙を癒すことはあり得ないが、何かかさかさとしたこの気持ちに水分が欲しかった。
映画は出だしからほんのりと軽快。今までの脱力系というより突き抜けた吹っ切れた明るさがある。さらにそこには人生の切り取られたある瞬間が存在する。
転々と東京を彷徨する二人は今日本の悩める日本人の代表かのようだ。誰もが人の温もりを欲しがっている。一人では生きられな . . . 本文を読む
アルカイダテロに伴う一連の出来事がドキュメンタリータッチで描かれていく。
映画としてはウィンターボトム、意外と平板で究極のテーマ性までは映像からは伝わってこなかったが、このような実話に立脚したものはドキュメンタリーでは現代において新しい映像への挑戦とかがないと、観客としては内容がつらいだけに徐々に距離を置くようになるのではあるまいか。
A・ジョリーの演技は迫真を帯びており、妊婦でありながらひとりパ . . . 本文を読む
昨日は昼からぶらぶら日本橋にパソコン部品を見に行く。
最近は主にデジタルチューナーからBS等の映画を録画しそれをDVDに落としているんですが、僕のDVDレコーダーはパナソニック(DIGA)なのでDVDはDVD-RAMでないとムーブできません。このメディアが結構高くて日本橋やらネットで買ったりしてるんですが、すぐなくなってしまいます。
今使っているのが、1枚120~130円ぐらいのをどうにか探してき . . . 本文を読む
2時間緊張感の漂う一流映画だけに与えられる映画的高揚感を久々に味わう。
老女と若い女。年齢は離れていても双方人生に耐え切れない絶望感を抱いている。二人に共通するのは音楽へのほのかな光だけ。
壮絶な精神との戦いに観客である僕たちさえへとへとになる感覚を覚えてしまった。人間の闇への深遠に紡いでゆく演出の見事なこと。映像のタッチが常に冴えていて人間の暖かささえ拒否しているぐらいだ。
ドイツでは今でもやは . . . 本文を読む
意外や分かりやすくしかも通常の天才ものになっていない面白い展開が粋だな。
エンターテイントメント映画としても一流で、2時間退屈しなかったです。俳優陣の演技が立派で定番ともいえる祖父と孫の尊いひと時の時間はうっとりするぐらい素敵だ。
ファーストシーンとラストシーンとのリフレインも観客の思惑からはまったく違っており、なかなか格好いい。あんなラストはここ最近の映画でも絶品ですな。
ただ一言言えばフレディ . . . 本文を読む
前半はそれでも面白く画面に釘付けだったけれど後半少々飽きてくるね。これだけのテーマで2時間はきついよ。
でも、こんな映画が出現するのも健全なアメリカ国民が居るってことなんでしょうか。漫画っぽいつくりでないから、演出も多彩でないとこんな映画でも疲れます。
何も言いませんが、こんなあほらしい話はほほえましいけれど、映画からは何も教えてくれないと思います。見ている間だけの映画でしょうか、、。B級映画の代 . . . 本文を読む
ウディ・アレンが演出に専任する映画に秀作が多いと僕は気づいていたが、今回は図らずも主演も兼ねており、前作「マッチ・ポイント」のような集中力はやはりなかったように思う。
スカーレット・ヨハンソンに期待していたのだが、少々太めになり始めているのか(バスタオルシーンは特にひどい)燃え上がる美貌、要するにスカーレットの魅力が半分も出されていない。
観客に対して何か彼女の魅力を出させるのを惜しむかのような演 . . . 本文を読む
意外や日本映画では映画の衰退史的ないわゆる「ニュー・シネマ・パラダイス」映画は存在していない。映画の衰退は世界的傾向であり、テレビへと移行する国民大移動を映画で今まで捉えることはなかった気がする。
その意味ではこの映画は地味すぎる嫌いはあるものの立派にカツドウヤの生活を丹念に追い続けている。フィルムを調節する機械、映写室から見える小さな窓、その窓から見えるフィルムの映像、、映画ファンでは応えられな . . . 本文を読む
もう11月中旬にもなるというのに今年は暖かい。町を歩いていると汗ばむほどだ。紅葉は当然美しくなく、それでも京都なんかに人が殺到しているらしい。
ここ何年も紅葉を見るとかで、行楽地に行ったことはそういえばないなあ。ただずぼらだけなのかもしれないが、、。
今日は「ボーン・アルティメイタム」を見たくて梅田のTOHOシネマズに朝から行く。10時5分ほど前に着いたのだが、上映時間が10時なのに人でごった返し . . . 本文を読む
うーん、いい出来。見事期待を裏切らないその快活さとスマートさとわくわくする面白さに脱帽。最近のアクション映画でも群を抜いているような気がする。
手持ちカメラの揺れ具合もすこぶる迫力あり。カーアクションもうまい。スペインの街並みの天井の渡り歩きもなかなかうまい。いやあ、舌を巻いたよ。
このシリーズ、特に僕は気に入っているんだが、マット・デイモン、沈黙の演技で相変わらずの儲け役。周囲の俳優陣もキラリ光 . . . 本文を読む
中国での戦前から戦後にかけての混乱の時代にかかわらず変わらぬ監獄の生活を強いられた男女の恋物語だ。
日本では考えられないが中国では男女共同の刑務所があったんですね。しかも、まったく隔離されることなくむしろ一緒に催し物なんかを楽しんでいる。こんな刑務所だったら居てもいいかななんて思っちゃいます。
刑務所の中のエピソードがほとんどの地味な展開ですが、しっとりときめ細かく人々を描いているので好感がもてる . . . 本文を読む
ドタバタ調でもあり、漫画風な展開なのだが、じっくり見ているとそこには風景があった。画面を横切るハチャメチャアクション風映像を透けてみるとそこにはまさしく新たな人間風景がある。
説明過剰の映画が氾濫する中その原野のような映像は僕の心に沁み至るところとなった。やはり田村高廣の存在は重い。彼が碁盤を眺めているだけでそこの空気は全く違っている。俳優というより人間としての到達点とでも言おうか、田村高廣が画面 . . . 本文を読む
バイクきちだったらよだれを出して見てしまう映画だろうなあ。バイクであろうが車であろうがフィギアであろうが青春時代というのは何かにのめり込む時なのであります。
内容的にはかなり軽いものの大林の甘いエネルギーは感じる。というよりも、20年前の映画なんだが、最近の彼の映画とそう変わらないことに気づく。映像がむやみやたらとモノクロから色彩に変わるところ、モノローグが延々と続くところ、まったくそうである。
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この映画の構成でまず驚いたのはパート2にはめずらしい前作の焼直し作品だということだ。それ以降では決してない。(もちろん前作で建設中だった東京タワーはすでに建っているが、、)
だから、淳之介の親元問題も茶川の素朴愛もパート2でまたもやリフレインすることになる。ところがトモエの「君の名は」ごときメロドラマや淳之介の給食費問題だのどちらかというとずっこけ気味の挿話もあったが、堀北真希の成長振りが素晴らし . . . 本文を読む