映像が相変わらずみずみずしい。どのシーンを取っても洗練されている。題材的には猟奇的な、目もそむける映画なのに、ファンタジーでさえある。岩井独特の詩がそこにある。詩とは死であり、ポエムであり、感情なのだ。そして青春でもある。
自殺志願の女性をうまく連れ出し、狂言心中をしながら女性から血を抜いてそれを飲む。しかし本当のヴァンパイアになれない男は若い女性の血を体内に取り込めず吐き出してしまう。滑稽なの . . . 本文を読む
最近実話をもとに、という映画が多い。となると、ストーリー的にこれは変、とか言いづらくなる。この作品も結構突込みが多いのだが、あれこれ言ってはいけないのだろうか、、。
時代は日本では明治初期のころの国家体制の強化が強いられていた頃で、この作品の舞台であるドイツの帝政時代となんら変わりはない。そういう意味で日本と同格化して僕は見ていた。
なるほど、父親の言うことは絶対である時代にこれに歯向かう子供 . . . 本文を読む