セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 93本、 演劇 71本

戦場のアリア (2005)(クリスチャン・カリオン)

2006-04-30 21:27:38 | 映画遍歴
クリスマスの夜に自然と発生した休戦の逸話。これは実話らしいので胸を打つ。 ただ、ものすごく人間本来の博愛主義的なテーマで素晴らしいのに、思ったより演出が単発で盛り上がらない。この内容で胸を打つ映画に出来ないことの方が普通は困難だと思うが、、。 猫は人間と違って人種も国境もない、って、いい素材なんだけれどなあ。 凡作にしちゃった罪は重いと思います。この映画はみんな感動しに映画館に行ったはずなんだよね . . . 本文を読む
コメント

ぼくを葬る (2005)(フランソワ・オゾン)

2006-04-30 21:26:43 | 映画遍歴
F・オゾンの意外や直球人生劇。 人間後3ヶ月で死を宣告されたらみんなどうするか、といった根源的なテーマを流麗な映像で描く。 ルイ・マルの「鬼火」、黒澤明の「生きる」を連想させる秀作であるので、今までの作風からかなり変質し、人間の根源である生と死をまともに対峙するその姿勢にまず驚いてしまう。 家族、恋人を想い、そして死ぬ前に種の保存という証を獲得した若者は、海の浜辺で夕日を感じながら静かに自分も朽ち . . . 本文を読む
コメント

ブロークン・フラワーズ (2005)(ジム・ジャームッシュ)

2006-04-30 21:25:56 | 映画遍歴
ビル・マーレイのワンマンショーというべき味わい深い人生のたそがれショー。 マーレイの表情が絶品で、それだけでこの映画を物語る。音楽も選曲が相変わらずグッドで、映像に引き込まれる。 ハナシはヴィム・ヴェンダースの「アメリカ,家族のいる風景」と同じ子供探しなのだが、向こうが直球なのに較べて、こちらはいつもの軟球勝負。人生って、そんなにうまくいくものではないさ、とビル・マーレイのなかなかいい顔から伝わっ . . . 本文を読む
コメント (1)

アンダーワールド:エボリューション (2006/米)(レン・ワイズマン)

2006-04-23 20:03:12 | 映画遍歴
2時間近く全篇アクションシーンって言えるぐらい息つく暇のない展開。なかなかお金をかけている分楽しい映像。ケイト・ベッキンセイルも魅力的な容貌、野性的な物腰で画面を引張っている。 これって、プレステのRPGゲームそのものですね。ボスキャラが意外と弱かったけれど、、。いやあ、現代的な映画でありますこと。感心いたしました。 格闘シーンになると青い映像になるのが僕は鬱陶しいと思ったが、どうなんでしょうか、 . . . 本文を読む
コメント

デュエリスト (2005/韓国)(イ・ミョンセ)

2006-04-23 01:12:27 | 映画遍歴
最初の10分間の新感覚の映像にこの映画の意気込みを感じる。そんなに新しい映像ではないんだが、画面に見入ってしまう。 その後も映像の美しさは韓国映画でもこれほどの流麗さはないぐらいびしっと決めている。カン・ドンウォンが驚くほど美しいので、(本当に絵になる俳優だ。)男の僕でもはっとする。 しかもアン・ソンギを配置して演技的にも安定感がある。ここでこの映画は決まっている。 チャン・イーモウの「LOVER . . . 本文を読む
コメント

チェケラッチョ!! (2006日本)(宮本理江子)

2006-04-23 01:11:45 | 映画遍歴
前半が固く、空回りが続いているなあと思っていたんだが、後半に入ってようやく演出もこなれてきたようで、自然体になってきた。 まあ、楽しい映画である。 高校生の友情も胸を打つが、何と言っても沖縄の青い海、そこにすんでいる人のおおらかさが映像から直接感じられる。 自然と固い絆の家族関係が感じられるところがこの映画のミソでもある。 *** . . . 本文を読む
コメント

ニュー・ワールド (2005/米)(テレンス・マリック)

2006-04-23 01:10:26 | 映画遍歴
テレンス・マリック7年ぶりの新作。題材は違えども、彼の作品はいつもテーマがひとつ。人間本来の安らぎの場所とはどこか、何なのか、人間と自然との調和、一体感、、なのである。 今回はある原住民の女性を通して、文明、自然、根源的な愛について掘り下げてゆく。本来は1時間半ぐらいの内容なのに、相変わらず丁寧にじっくりと一つ一つの事を緻密に描いている分ゆったりとした時間を伴うことになり、2時間を超える作品となっ . . . 本文を読む
コメント

Vフォー・ヴェンデッタ (2005/米=独)(ジェームズ・マクティーグ)

2006-04-23 01:09:22 | 映画遍歴
結構面白かった。やはりVがかっこよかったね。仮面なのに表情が出ていた辺り演技的に素晴らしい。ポートマンも熱演でやはりうまい。気になったのはあれだけ自然発生的に革命ののろしが出てくるのに心を揺すぶる感動に気持ちが行かなかったことだ。 その辺りはやはり演出的に足りないものがあったのかもしれない。 それにあの悪政に持っていった理由も単純すぎるしね、、。 まあ、でもちょっとしたひねりもストーリー的に含まれ . . . 本文を読む
コメント (1)

リトル・イタリーの恋(2003/豪=英)

2006-04-21 22:28:56 | 映画遍歴
まず丁寧に作られた古典的なたたずまいが感じられる演出振りに加点。ごく自然なそれでいて職人芸の演出なんだ。いいよ。 ジョヴァンニ・リビージは最初3枚目の役どころかなと思っていたら、何とうっちゃりの完全主役。ここのところが美しく人の心のナチュラルさが際立って感動を伴う。 ストーリーも出来すぎの感はあるもののそれでもいい終わり。上品で大事なものを賞味した感が漂う。現代の秀作。 開口から自然で、魅力的 . . . 本文を読む
コメント

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女 (2005/米)(アンドリュー・アダムソン)

2006-04-16 22:05:39 | 映画遍歴
思ったより素敵でファンタジックな映像に酔ってしまいました。人間より動物の方が多いという映像もユニークだが、動物は顔の表情まで自然で驚いてしまう。 まず、古い洋服ダンスの裏側にナルニア国が続いているという設定にもう震えてしまいます。これは最高。 4人の兄弟が普遍すぎるのもいい感じかな。身近に感じちゃうよね。いいキャスティング。 類似の映画は多いけれど、全然気にしないで見られたよ。これは楽しみなシリー . . . 本文を読む
コメント (1)

名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム) (2006/日)(山本泰一郎)

2006-04-16 22:04:56 | 映画遍歴
立派。作品的に完成されている。面白い。ミステリーの面白さのさまざまな意匠が工夫されていて、しかもこの作品は時間的に凝縮もされており、謎という原点に戻り、またそこから出て行く。 真犯人は大体分かってしまうが、それでも時限爆弾のパスワードの意外性、本篇が終わった後のさらなるスリル感、エンドクレジットの後のお楽しみなど観客へのサービスが嬉しい。 素晴らしいアニメ作品だ。 **** . . . 本文を読む
コメント (1)

クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ! (2006/日)(ムトウユージ)

2006-04-16 21:57:00 | 映画遍歴
しんちゃんを初めて見ました。思ったより子供向けで、大人の熱狂的なファンが多いという風評はこの映画からは感じられないが、それでも楽しい映画だ。 ある日、ふと人間が偽者に替わってしまうという不気味でいてショッキングな、またモーレツに楽しい展開。ギャグも楽しく、見ている間は世の中の厭なことを一瞬でも忘れさせてくれる。 この作品に限ってはしんみりタイムが少なかったが、過去の作品も見たくなった。 このハナシ . . . 本文を読む
コメント

連理の枝 (2006/韓国)(キム・ソンジュン)

2006-04-15 23:26:59 | 映画遍歴
悪くない。でも、ありきたりの韓流ラブストーリーかな、と思っていたら、大きなトリックもあり、でもこれはなかなか面白い。 なるほど、と感心する。この部分だけが斬新で面白く、後は平板ではある。 チェ・ジウは大きな映画の画面では、演技の幅の小ささが目立つ。テレビと同じ表情をしても映画では逆に欠点に見える。 チョ・ハンソンは今売出し中だが、まあルックスもいいし、伸びるんじゃあないでしょうか、、。 それにして . . . 本文を読む
コメント

プロデューサーズ (2005/米)(スーザン・ストローマン)

2006-04-15 23:26:23 | 映画遍歴
演劇好きであればでれっと感嘆してしまうぐらいいい出来のミュージカル映画だ。 時代の背景を映像の隅々までに散らばせた心憎い美術、映像。驚くことに俳優まで、当事の雰囲気を匂わせている。現代的な俳優を一人だって使っていないのだ。これがうまいと言うか、すごい。1950年頃の映画をそのままタイムスリップして現代によみがえらせたような感じなのだ。 ネイサン・レイン の歌声。伸びのある声には感心してしまう。みん . . . 本文を読む
コメント

SPIRIT (2006/香港=米)(ロニー・ユー)

2006-04-15 23:25:45 | 映画遍歴
結構緻密な映像で、映画的にも楽しめました。俳優陣もよく、演技、演出、撮影も一流である。 以下、ネタバレ。 評価を下げたのは、やはりラストのジェット・リー の茶に入っていた毒の件である。 どうもこれがマンガになってしまい、嘘っぽい。これじゃ今までのドラマとしての重みが崩れ去ってしまう。軽すぎる。 事実がそうであったのなら仕方がないが、いくらなんでもあれじゃずっこけるでしょう。 ジェット・リー 、良か . . . 本文を読む
コメント (2)