新キャラ超美人署長現る。という事で面白いけれどその美人ぶりの前で男性陣がすべてとろーんとしてしまうのが、ちょっとやりすぎかなとは思うけれど、でも読んでしまう。
大森署の常連たちはまた出没するし、一日だけ見た目をすべて記憶してしまうという新人署員もユニークで、しばらくこのシリーズは目が離せないです。
今野敏としては気楽に書き上げた作品なんでしょうな。まだまだ読者にとって何が一番面白いかなというも . . . 本文を読む
1年半前に公演した再演である。筋書きはよく覚えているので、今回はパフォーマンスだとか、演出、照明、俳優の演技に注目する。
前田氏はミステリーがお好き。途中で犯人が出て来るなあと思ったら、どんでん返しを2回ほどやってのける。これは前回と同じ。でもとても面白い。
今回はパフォーマンスの集団ダンスがとても優雅でしかも恐ろしげなる感じがとてもいい。白眉だ。照明も斬新。こんな手があったんだとほくそ笑む。 . . . 本文を読む
オリジナルはとても感動し、館内で号泣したことを覚えています。本作はストーリーを知っていたからなのか、そこまではいかなかったかなあ、、。
オリジナルはドラマ風、本作は何かメルヘン調でかなりコミカル風でもある。その基調の違いがしかと感じられる。
岡田はかなり意識した演技をしているようだ。ルックスがいいけど中身がないなんて役柄をうまく演じている。清原は見た目どおり、清楚で透けて見えるほど素晴らしい。 . . . 本文を読む
ちょっとひねくれてるしかし斬新で鋭い切り口のミステリー作家といえば石持だろう。本作も随分あり得ないほどの設定を仕組んだミステリーだが、読み始めて中盤まではとても面白くページが進むが、そのうち犯人像が見えて来るが、これは仕方のないところか。
中盤以降の展開が、少し冗漫で、これはこの作家の時々感じる悪いところ。まあ、でも許せる範囲。
どうしてこんなにいつもあり得ないほどのぎりぎりの設定でミステリー . . . 本文を読む
やはり面白い。本当に警察学校がこうだとは思わないが、鋭く切れ味がいい。ミステリーではこれ以上のものは求めることはできないとも思われる。
短編なので、私のようにだらしない人間には、5,60ページぐらいで話が変わるのはありがたい。次作はまだだろうなあと思いながら、本を置く。特にラストの卒業式の話は唖然とする。切れすぎる! . . . 本文を読む
熊切監督作品なので見る。でも、菊池凛子の演技を見る映画かなあ。ストーリーは一人ヒッチのロードムービーです。なかなかシリアスで、現実をよく見てる。
でも、駐車場で急に車がいなくなったりした後、現代の日本女性が一人でヒッチをするかねえ、というのがまず疑問。お金はなくとも、電話もあるし、なんとかならねえの?(スマホは壊れている模様)とか、この日本、警察でも行き事情を説明すれば何とかなるでしょう。
こ . . . 本文を読む
舞台というより観客と同等の高さの床面に男と女。何やらコンビニで買ったか、食料を手にしている。大道具小道具等一切なし。自然と彼らの身体に我々は注視する。そして何やらつぶやき始める。男が問い女が答える。その逆もあり。
いわゆる人生問答でもある。何か時間が経ってくると、彼らはちょっと高尚なボヤキ漫才のようにも思えてくる。でもそれほど面白くはない。一通りの他人についての人間描写を述べる。まあ、そういうこ . . . 本文を読む
珍しく宮本輝の本を読む。私も老いを感じるようになってから、主人公の気持ちが手に取るようにわかる。日本全国の灯台を旅しながら、生前の妻の秘密を紐解いてゆくというミステリ形式は最後まで集中力を断たない。
文章は平易で、出て来る登場人物もすべて市井の人たち。どこにもある幸せを人は幸せとは感じない。なくして初めて、幸せだったことを噛みしめる。
等身大の主人公の行動、思いに宮本輝の今日を見る。素晴らしい . . . 本文を読む
あの短編名作「透明人間~」を書いた作家の長編もの。読み続けると、いろんな要素が入っていて、これは読みごたえがあるわいとほくそ笑む。どんな最後になるのだろうと期待していたら、しかしちょっとあんなのででいいのかな?と疑問がわく。
最後の謎ときが、一つは犯人二重説。こんなのでいいのだったら、いくらでも展開可能だね。また、美々香さんの突発性難聴なんて、別にこの犯罪に直接関係しないのに、オーラスに持ってき . . . 本文を読む