韓国映画でもめずらしいストーリーらしきものがない映像ファンタジー雰囲気がいっぱい。イメージフィルム的でもあるが、何か少女マンガ風でもあるなあと思っていたら、若い女性監督なんだね。
話も映像もきれいきれいなので、男性には歯がゆいところもあると思うが、芸術風でもあるので許せます。色の使い方も斬新で、話も楽しいです。次作が期待できますね。 . . . 本文を読む
精神病院でのお話というと最近ではパク・チャヌクの「サイボーグでも大丈夫」というのがあったが、毒があるというのは共通しているものの、チャヌクには暖かいロマンスがあったのに対し、松尾にはその視点はなく、意外や女だけの病棟で昆虫を見つめているような冷たいまなざしを感じたことであろうか、、。
ただ松尾のことだから脱線が続くのではないか、と危惧していたが意外や正攻法的にドラマを形付けており、芯がしっかりとし . . . 本文を読む
今日は楽しい映画を見ようと珍しくシネコンに行く。
まず梅田ピカデリーで今話題の「ヘアスプレー」。見始めて思ったのだが、僕の苦手なミュージカルだということだ。しかし、意外やそれほど苦手でもないことも分かってくる。ノー天気風なところは少々気になるが、楽しい明るい漫画チックな陽気ミュージカルなのである。時代への掘り下げがほとんどなされていなく気になったが、アメリカ人ではもう50年前の題材でもあり、この部 . . . 本文を読む
映画は日本ではあまり報じられないCIAの成立から巨大化していくさまを、冷戦を通じてまた一人の男の生き様を見つめることにより、アメリカの裏政治の現代史として描いている。
アメリカ映画としては最近にない骨っぽい映画となっている。
マット・デイモンの沈黙ぶりがいいね。男はやはり寡黙でなくては、と思ってしまう。ただ、この男、不思議な男である。聾唖の女性たちに一際興味を持つところ。また、アンジェリーナ・ジョ . . . 本文を読む
今から50年以上も前の時代の田舎町ボルチモアでの漫画チックなノリノリミュージカルだ。ストーリーはまさかと思うぐらいノー天気な内容であり、リアルストーリーじゃないのであります。人種差別問題など難しいテーマがあるにはあるが、真剣に取り組んでおらず、もはや過去のノスタルジーごときで重みはない。
確かに面白いが、あまりに中身がないのでかなり鼻白むこともある。まあ、楽しければいいんでしょうけれど、少々付いて . . . 本文を読む
映画に行っている場合じゃない、と言われそうなことが起きた。
5日前に母親が亡くなったのであります。天寿を全うするような年齢なので、自然に順番と言われればそうなのでありますが、やはり僕にとってはいよいよ人ごとだと思っていたことが自分に降りかかったような気がします。
結構その間は忙しくもあり、しかし意外と時間も十分あるものなのだということに気づきました。
午前中に時間があるときは不謹慎かも知れませんが . . . 本文を読む
いいタッチだ。当時のイギリスの牧歌的で素朴な自然と人柄が映像ににじみ出ています。日本でも人気のあるピーター・ラビットの作者と来れば女性なら誰でも気になるのではないか、なるほど映画館で男性は僕だけでした。
僕は女性ほど気になるほどではないが、彼女の自然を愛するその人となりに感動もすれば、彼女と同じく愛する人を亡くするその絶望ともいえるやりどころのない気持ちは共有できる。ホント、この映画は水彩画ですね . . . 本文を読む
オーソドックスな演出がこの映画にどっしり感を与えている。さらに濃密な映像、CGの美しさ、面白さがこの映画が秀作であることを教えてくれる。
しかし、一番優れているのは人間全体への洞察力であろう。この物語は少女が死ぬ寸前に走馬灯のように垣間見たラビリンスとも取れる。それがラストで分かるだけにサッドストーリーの印象が強いが、これは人間が誰でもが辿り着く人生のひとこまでもあるのだ。
だから、ラビリンスの話 . . . 本文を読む
韓国版「三丁目の夕日」らしき狙いなのであろうが、脚本、俳優、演出すべてがダサく、いやあつまらなくて眠気ばかり現れては消え往生しました。
これは日本でDVD化する作品ではないですよ。韓流に商業性をもたらした良くない例だと思います。 . . . 本文を読む
韓国映画ありきたりのヤクザものである。何かシャープなところが少なく、韓国映画お得意の心情にびったし浸るところがないままエンドを迎えるところになる。
脚本にホ・ジノなどの大物も見えるが本当なのだろうか、、。
やはりハートに少しでも入ってこない映画は韓国映画とは言えないですね。
映像はまあまあかな。 . . . 本文を読む
ジャ・ジャンクーの映画「長江哀歌」がテアトル梅田でやっている。ジャンクーの映画は何となく見た「プラットホーム」からずっと見て来ており、何故だか好きな監督だ。美男美女が出るわけでもなくかといってただカメラの長廻しの多い、ドキュメンタリー風の青春回顧映画が多い。
今回はなんと主役が50前後の初老の妻を捜している男。16年音信がないという。もう一人の主役は2年間、こちらも音信不通の夫を探しているボトルで . . . 本文を読む
トルナトーレ&エンニオ・モリコーネによる完成されたミステリーものだ。いや、トルナトーレがこんな謎解きものを撮ったということ自体驚きますね。
お話としてはかなり面白いけれども、見た後は何も残らない作品だ。まあ、僕が男だからそうなのかもしれませんが、女性側からだと母性的な何かをこの映画から感じ取るんでしょうか、、。
テーマ性は薄れ、かなり強引にサスペンスを強調した嫌いがある。しかし、流麗な音楽がそれを . . . 本文を読む
ファーストシーン、船の上の群像シーン、ゆったりとカメラが左から右へと流れる。人々の生き生きとした素晴らしい映像。と、一人の初老の男でカメラは止まる。男は暑いのか上着を脱ぐ。ランニング一枚だが着古されており、ゆるゆるになっている。男のぎりぎりの生活状態がわかる。
とうとうと流れる長江のように人の営みはゆるぎなく続く。映画ではダム建設のために水没しようとしている古都に家族を求めて探し回る男と女の二人が . . . 本文を読む
めっきり涼しくなりましたね。ちょっと前まで暑い暑いとうなっていたのが嘘のようです。
それにしても今日は朝起きたのが9時過ぎ。だんだん年をとってくるとそんなに睡眠不足状態でも朝は8時までには起きてしまうものだ。よほど疲れてたんでしょうな。
10時過ぎにはいつもの天六へ急ぐ。映画が何をやっていようとあそこはB級映画が大体上映している映画館なのである。映画館はホクテン座です。
でもタイ映画の「ロケットマ . . . 本文を読む
この映画、設定自体に大きなトリックが用意してある。リーの殺し屋という役に頭をひねりながら見ていると、、、またジェイソン・ステイサムが主人公らしくストーリーを引っ張っていくが最後までそうなのか、、、
リーの格闘技は今回はそれほどなく、その意味では期待を裏切らせるような気もするが、最近は彼は心理的演技を好んでいる節があり、今回も彼のそんな演技を楽しむ映画となっている。
リーも演技的に脱皮をしようとして . . . 本文を読む