知っている曲も結構あったりして優雅に楽しめましたね。人の人生ってそれぞれだから、この映画も勿論これで構わないけれど、だからって僕自身に影響をもたらすもの、あるいは刺激されるものではなかった。
タッチはいいんだけれど、ちょっと高尚的と言うんでしょうか、僕自身とは身近なものではなかったということでしょうか、、。
特に、男との恋愛を(肉体と精神とは別だとか、のたまっていらっしゃいましたけれど、、) . . . 本文を読む
うーん、うどんそのものを映画の素材にするその勇気にまず感心したが、その熱意とうらはらにドラマとしては芯がなく、リアリティーがほとんど感じられないドラマ作りになったことがちょっときついかな。
セリフも少し練っていない部分も感じ、全体に上ずっている感を持った。小西真奈美はいいです。
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ミンリャンの作品はそんなに見ているわけではないが、気になる作家である。台湾の作家でも風変わりなのである。一番そういう意味では前衛っぽいのかもしれない。
この作品は閉館となる古ぼけた映画館が主人公である。スクリーンにかかっている映画、観客、映画技師などスタッフは脇役である。
建物が主役なのである。ここがこの映画の面白いところだ。
筋らしいものは余りなく、セリフだってほとんどないぐらいだ。だから僕たち . . . 本文を読む
母親に幼児時に捨てられた娘とその原因になった妹との逃避行。結構、だるい演出が続くので、しゃきっとしたところがない。映像も荒く、美的には思えない、などまだ幼い部分もあるが、テーマは現代的でなかなか親近感があります。
処女作だとしたらもうちょっと冒険しても良かったのではないか、といわれても仕方のない甘さが目立ちました。
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この映像が1950年と1980年の修正したものだということに驚く。完成度が高いからである。どうしても、最新のアニメ作品を見ている眼からは、比較的にあれこれ感じるところもあるが、それでもこの色彩感と美術的な迫力は相当なものである。感心することしきり。
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最初から最後まで一気に読めるミステリー。
なかなか読ませるなあ。法廷ものだけど鬱陶しくない。あっという展開が見もの。
でも、伏線が全くないのに、真相だけがそのまま現れるのは昔だったらアンフェアーでしょうね。
70点 . . . 本文を読む
男2人+女1人、恋愛映画の定番である。「突然炎のごとく」「冒険者たち」「風の輝く朝に」すべて名作です。でも、これはどうか、、。
あの、似合いもしない変なおかっぱヘアースタイル、最後まで通しましたね。シャワーシーンでのオールヌード。いかにもの感の漂う(思春期と間違う)恋愛スタイル。そう、すべてこの映画はクォン・サンウファンのための映画なのです。(日本人向けじゃないかな?)
男の僕が見てはいけない映画 . . . 本文を読む
うごめくカメラ。回りつづけ瞬発的にフラッシュバックする映像。なかなか主人公の拭い切れない過去を象徴する思い入れが動的な映像に結びつく。
中盤以降の思いもかけない復讐バイオレンスは執拗だ。しかも長い。心が死んでいた男に一筋の光が入ったときの輝きとその更なる死がそうさせるのだろうが、ちと脚本が嘘っぽいことに気づく。
以下ネタバレ。
ピタが死んだなんて、言葉だけで信じる親なんているわけないじゃないか . . . 本文を読む
原作を読んでいないから分からないが、この話が原作に近いものだとしたら、あの内省的なセリフは原作に負うものであるし、僕には説教っぽく聞こえなかった。むしろ一つ一つが心に染みるように入ってきたのはみんなと年齢が違うせいだろうか。
宮崎アニメを期待する人たちはそれでもトーンがかなり違っているから落胆するだろうね。映画を見ていて子供に戻ってわくわくするようなほとばしりがないからね。
でも、作家が違っている . . . 本文を読む
青春のときのきらめき、ときめき、淡さ、哀しさ、喜び、苦しみ、空、色、、それらすべてがこの映画にある。10代でこの映画を見ることの出来た人は幸いなるかな。でも、僕でもその当時の青春のときに一瞬でも、戻ることが出来ました。秀作。
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少し濃い容貌のスーパーマンもなかなかインパクトがあり、いい。ロイスも個性的な美人で魅力的だ。この時点でこの映画はほぼ成功したといえる。しかも今回は悪人があのケヴィン・スペイシーだ。充分映画を盛り上げてくれた。楽しい。わくわくする。
現代ハリウッドでのエンターテインメントのすべてを使って単純明快なスーパーマンを創造した。
しかも、家族というテーマさえプレゼントまでくれて、、。
最近のアクション映画は . . . 本文を読む
「三丁目の夕日」路線か「妖怪大戦争」的娯楽作なのか、わきまえないまま見てしまったが、後者路線だったんだね。展開も荒いし、安っぽいし夏休み子供娯楽作なのかな。見所はそれでも須賀健太だろう。おとなしくない快活な子供ぶりも楽しい。見ているだけで、どこまで成長するんだろうと頼もしい。
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秀作が2本続いた黒木の遺作。終戦寸前、特攻隊が飛び立っていた鹿児島でのある人たちの日常。まさに平凡な人たちであるが故に国民の一人一人が戦争をどのような気持ちで捉えていたか、毎日をどのように過ごしていたか、ごく自然に本当の日々をまさに切り取ったように描いてゆく。その演出はやはり切れている。素晴らしい。
重点を小津調のあの会話の言い回しに負っている。なかなかいい。
しかし、冒頭の老夫婦の諦観、哀しみが . . . 本文を読む
動物ものはどちらかというと苦手な我輩。でも見てしまう自分。淡々とマイナス40度の世界で生きる術、そこで生活する動物を守るために毎日いそしむハンターの姿。
一番驚いたのはどうやってあの動物たちを演出し、撮影したのかということ。映像は美しくもあり、また厳しい自然がそのままある。
モノローグがちと環境問題で説教的なのは気になったが、彼の人生観とどこまでリンクしているのかはっきり分からなかった。
僕にはこ . . . 本文を読む
あるミュージシアンの伝記映画だ。1,2曲は聴いたことはあるが、あまり知らない歌手だ。アメリカでは、ナイトクラブ辺りで人気だったんだろうけれど、実感がない。ケヴィン・スペイシー、いい声で素晴らしい。
しかし、彼の苦悩が出生の秘密だけにあったと言うのも何となく軽いし、全体的に重みの少ない人間史に思えてしまう。
演出ももうちょっと切れも欲しかったなあ。
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