初めての劇団。independ-1stで開演前にこんなに並ぶのも珍しい。人気のある劇団なんだろうなあ、という感触で館内に入る。
出し物といえば、僕が見たことのないテレビドラマの制作会社の内幕を描いている。局の下請け的存在であるらしい。当然過酷である。2か月も家に帰れなく、恋人と内輪もめするスタッフ等、その描写は僕らからの日常からはかなり離れているの . . . 本文を読む
珍しきオランダ映画。遠き過去では日本と密接な関係があったというのに、今やそんなことは忘れてしまった国である。ナイスな題名に連れられ鑑賞。ナイスな映画でした。
時間通りに起き、食事をし、そして教会に行く。車も持たず、バッハの音楽を聴き、今いない妻と息子の写真を常に見ている初老の男。そんな男に変化をもたらしたのは、どこかおかしい無垢の迷い人。彼とともに生活を共にしていく過程で自分を取り戻してゆくのだ . . . 本文を読む
冒頭から芸術風の映像で圧倒される。結構好きなんだよね、こんな写真。よく見ていたら正面からのはほとんどなく、這いつくばった地面から、だんだん上昇して行き、森林の揺れ、そして空をいただくといった感じの絵が続きます。人間が自然の前ではひとかけらの物質に過ぎないといわんばかりですね。
この、一点の細胞に過ぎないディカプリオの追跡が1時間半ほど続きます。いい加減長いなあと思いますが、時間なんて大自然の前で . . . 本文を読む
大阪大学の構内に本日の演劇がある。行ったことがなく、石橋駅から遠そうなので躊躇していたが(だいたい方向感覚ゼロなんですよ)、まあ暇だったので行ってみる。石橋からちょっと歩くとすぐもう阪大の構内に至る。
道なりに歩いてゆくと右側に何故か寺があったりするが、そのうち学生ばかりがぞろぞろいて、気候も良く大阪で珍しく自然に恵まれた大学構内を心地よく歩く。池がすぐそばにあった。すぐ大学会館は見つかった。ま . . . 本文を読む
読むのに時間がかかるドストエフスキー。随分前に読んだ記憶があるがほとんど忘れています。劇を見ていて、はてこんなに映画的だったかなあというのがまず感想。
やはりラスコーリニコフの内面にぐっと入っていかないと「罪と罰」とは言えないんじゃあないのではなかろうか。金貸し老婆と一緒に義理の妹まで巻き添えで殺戮してしまうのだが、どうもラスコーリニコフがそこらの青年に見えてしまう。
昔読んだ印象はラスコーリ . . . 本文を読む
邦題はそれほど悪くなかったが、それでも鑑賞後ではやはりテーマ的にも「45years」の方が正しいと思った。僕も長年夫婦をやっているけどこれほど生々しい映画も珍しい。逆に困惑する。男と女の本質を突いて息苦しいほどだ。
ほとんど女側から見た映画です。その心理をセリフでまったく示さず映像だけで掘り下げてゆく。これだけで全編95分を通す。シャーロット・ランプリングにとっては女優冥利に尽きる作品であります . . . 本文を読む
この忌まわしい事件は当時、報道をもって知ってはいたが、何しろカトリックのスキャンダルというのは日本と外国じゃ随分捉え方、関心度等に雲泥の差があるのである。映画を見ている間ずっと考える。
恐らく古き都会ボストンではタブー視されるほど身もだえする事件だったのだろう。頭では理解できる。しかし、日本の仏教界で類似の事件もあまり聞かない日本人にとっては、その本質的な事件の根本にまではなかなか辿り着かないで . . . 本文を読む
これほどの分厚い小説を読むのも久しぶりかなあ。540ページである。読み応えがある。けれど中之島近辺の様子も楽しく、また自殺から他殺に導いていく部分も、ミステリー的に面白く読ませてくれる。とあるホテルで起こったある老人の自殺事件の真相とは、いかに、。
クリスティー張りの設定なのだが、でもやはりかなり違うネ。有栖一人では名探偵ぶりを発揮しないからだ。けれども後半になって遅ればせながら火村が登場してか . . . 本文を読む
JRを利用して京橋から塚口へ行く予定だった。演劇を見るため家を早めに出たつもりだが、京橋駅を2つ、3つ過ぎた辺りで車内放送がある。最初これがよく聞こえず、なんかの事故かなあと思っていた。こういう時はだいたい早まって事を進めるとかえって大変で、時間がかかるときが多いというのが僕の経験値である。(今までは振替しないでじっと待つのが正解だった)
原因は架線支障の影響(付着物)で取り除く作業をするらしい . . . 本文を読む
演劇好きでも何度も見ているという人が多いチェホフの名作。僕もこの作品が大好きである。最初はロシア(当時はソビエト)映画のリュドミラ・サベリーエワがニーナ役の作品です。これは1974年公開作で当時僕がまだ学生の時でした。なんと今でもこの作品のこと、結構覚えてるんですよね。不思議です。
その後チェホフの原作を読んだり、舞台も何回も見た。でもやはり最初に見た映画が忘れられない、、。今でも一番好きなのだ . . . 本文を読む
特異な犯罪例のドラマ化だけに観客のそれぞれの心に個別の葛藤を与える作品ではないが、それにしてもやはりいろいろ考えさせられる。
実際本当にこういうことが起こったら、(子供を産んでしまったからの一言にかかるが)実の父親が孫の顔を見られないのも心情的には理解できる。見ていれば犯人の顔がオーバーラップしてしまうのである。そこが女性と違うところなのだろう。母性という神秘さにうごめいてしまう、、。
それに . . . 本文を読む
何か「ペコロスの母に会いに行く」の父親版みたいな感じがしました。沖田にしてはユーモアも薄く、ただ映像では前半に横顔、後姿の多用で疎外感を見せながらも、後半はきっちりと正面を撮り続けるといったテクも拝見。みんないい人でちときれい過ぎだが、柄本は断然凄い。 . . . 本文を読む
真四角に近いコートの四方に観客席が設定されている。この手の演劇で愚作は見たことがない。恐らく作り手は観客にどの角度からも見てほしく、前衛的でもあり、何より自信があるのだ。俳優からすると逃げ場がなく、恐らくいつもの舞台よりは恐怖を覚えるのではないだろうか。
総勢14人ほどの登場人物。男性が5人だから、女性がほとんどである。なかなか興味深い設定で、天才と崇めたてられるマツオが中心人物である。マツオの . . . 本文を読む
十三に予定より早く着く。それでは差し入れでもしようかと商店街を見るのだが、結構何もない。ケーキ屋さんが1軒とコンビニのみ。受付に行くと、若い男女が一組。冷蔵庫なんてあるのと聞くと、ないとのこと。
差し入れしたいんだけど何がいい?ざっくばらんにと聞くと男性の方が「この前演劇の後スポーツドリンクをほしいと思った」とのこと。そんなので良ければと、下がコンビニなので下に降りる。買い求めて再び受付に行くと . . . 本文を読む
大学の講座の春休みに(僕自身、いつも休みと言えばまあそうだが)1週間ほど沖縄より南の石垣島を中心に周辺の島々に行って来ました。気温は最低温度が20度、最高が25,6度で大阪では6月初旬あたりか。服装は行く時が春物で着いたら夏物と微妙です。5泊の旅行だったので結構荷物が多くなってきて、海外旅行用のキャリーバッグで行きました。
初日は午後着だったので竹富島観光。船で15分です。牛車にのり近隣散歩。 . . . 本文を読む