のぞきという下種で趣味悪の見え見え好奇心をグレース・ケリーの美貌で相殺してしまうことでこの映画はかろうじて通俗性から脱出している。動かない室内劇だからこそ、ケリーの目の覚める美貌が必要であり、彼女そのものが動的なモノとして観客にアピールする。
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これがホラーかと思えるぐらい怖くない。ただ若い少女がたくさん出てくるので飽きはしないが、ハナシとしても退屈。韓国映画、大量消費映画とも言うべき作品で、そろそろ選択眼が必要なのかも。
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阪本びいきとしては残念な出来。人物が多すぎ、核となる主人公を配しなかったのも原因と言えるが、ハリウッド的映画を日本で作製する事の困難をひしひし感じる。俳優の誰一人魅力を感じなかったが、敢えて言うと役得の勝地涼が常連でない分新鮮かな。
この映画は文句をつけたいところが多い。
以下、ネタバレです。
あの、北朝鮮側の女兵士が何故如月と海中でキスシーンを演じたのか、まったく説明されていないこと . . . 本文を読む
思ったより娯楽に徹してる。面白い。何がって言われると困るが、見ている間の一気感はたいしたもの。ラストはどうなるんだろうと思っていたが、うまくまとめた。とにかく今や銀幕上ベストの美男、美女を配し、しかも武器をほとんど持たずのチェイスは迫力満点。
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見ていて全編漂う死臭。この死生観は沖縄玉砕の日本を思い浮かべてしまう。取り憑かれたように死にゆく人たち。改めて戦争での敗戦の意味を思い知らされることになる。ベルリンの戦争末期の混乱を、嘗め尽くしたように這い続けるこのカメラはけれども美しい。
美しいが、現実は残酷だ。
改めて人類がいまだに起こしている戦争と言う名の殺戮は一体全体何なんだろうと問う自分は見終わった後、意気消沈している。観客の多くはみ . . . 本文を読む
映画が好きなんだなあ。センス抜群。才気煥発。しかもおかしい。楽しい。カメラの丁寧なこと。最初からぴたっと画面に溶け込んでしまう、これは何なんだ。三十路青年の哀感が自分と共有している。日本映画、久々の大物登場。
ファーストシーンから凝ってる。すっと映画に入っていける。うまいぞ。
ところがこの映画さらにどんどん仕掛けがあった。これがたまらん。映画ファンにこんなにサービスしてくれる映画は久々。コメディ . . . 本文を読む
まあ結構面白かったワイ。映画として映像が、演出がとかこの映画は関係ないのかな。とにかく観客を困惑させるのが目的なんだから。それにしてはこのラストはいかにも月並み。R・フィリップがお好きな人はどうぞ。「メメント」以降の作品なので工夫が欲しかった。
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昨日映画を見ようと新宿に行ったのだけれども、満席で夜の部までダメでした。
昼過ぎでこれだから、どうなってんでしょうか、、。
映画は「ヒトラー 最期の12日間 」「恋する神父 」。2本ともダメでした。
まあ、武蔵野館は席数が少ないから仕方がないかも、、。
前者は渋谷でも、チャレンジしてダメだったので、僕に縁がない映画なのかなあ。
休日は無理だということなのかもしれません。
そのため、ふらりとヨドバ . . . 本文を読む
うえー、粋だ。緩やかな間合いもいい。人間の伸びやかさ、せこせこしない広さ。新感覚時代劇。いい出来だ。こんな大きい、ゆったりと構えた楽しい時代劇も久々。素晴らしい。映画ってやはり見てみないと分からない。脱帽。
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こういう自伝ものはよほど知名度が高いか、立派な人でないと自分と共感するところがなければただ退屈感しか伴わないものになってしまう。彼女の苦しみは僕にはただウザイだけで終わってしまった。子供もいながら勝手にしたらと言いたくなってしまった。
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精神科医と患者との心温まるヒューマンドラマなのだが、女医が何故彼女を執拗に追い続けるのかはっきりせず、テーマが拡散した形になってしまった。それでもアイスランドの風景がやはりめずらしく興味深い。映画で世界のお勉強もたまにはよろしいです。
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かなり、漫画っぽいなあ。これって、「GO!」の原作者だよね。というと小説なんですか。何か感じが「電車男」と似てるよね。特に周囲の人たちの描き方が。だから大いに気に入りました。心情は同じところなのかもしれない。
おじさんが入門するところでこの映画は完結した、または話としては実は終わっているんだろうなあ、だからそれ以降何ら破綻がないんだ。想定どおり。ここがちょい弱いがまあ許せる範囲。
漫画チックだとい . . . 本文を読む
領土(土地)と殺戮(仇討)、延々と続く抗争。これは隣近所から世界へと跳んでも今でも解決の出来ない難問なのである。まさに人類の歴史と言ってもいいのだろう。この話を寓話的にブラジルの太陽と海を背景にシンプルに描き切った。まとまりすぎた印象。
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ヨーロッパにおける人種と戦時中の国籍とか日本では考えにくい題材が基本なので、運命に翻弄される双子の女性の哀しさが良く伝わってくる。
妹の拘りが少し理解できかねるが、どうであれ二人しかいない血というものはもっと強いものではあるまいか、とも思う。この辺りは日本人には理解しにくいところかもしれないなあ。
伴侶がユダヤ人だったり、ナチ親衛隊だったりというのはぼくたち日本人には実際理解を超えてしまうからだ . . . 本文を読む
早老病という珍しい病気の弟との初めての邂逅から、肉親の絆を築きあげるまでの二人の葛藤を通し、人との暖かさを体得するまでの過程を、取立て屋という現代的なハナシを面白おかしく仕立て、最後はじんわり涙で締めくくるというすばらしい韓国映画。
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