今週は仕事もありいつも行けている映画鑑賞が1本しか叶わなかった。
たまたま娘が家に帰って来ており、生後3ヶ月の赤ん坊を初めて新幹線に乗せるということで、家内が送り迎えをすることになっている。
8月に生まれたときはわざわざ会いに行ったものだが、3ヶ月でかなり成長している。もう首も座っており、抱っこもかなり手安い。ただ寝ているだけでは退屈するらしく、縦に抱っこして周囲を見渡すようにすると機嫌が良い。 . . . 本文を読む
何か見たことのあるような少々手垢のついたテーマの女性映画かな、と思う。80歳だって女であることには変わらない、若い人たち(ここでは息子たち(立派な中年)に左右されたくないワイ、といった能動的、自主的な気持ちが前面に出ていて面白いのですが、ちょっと図式過ぎるかな、と思ってしまいました。
4人の十分立派な老女たち。ダンナが亡くなって余生を送るようなそんな生き方を想像していた息子たちは、母親の芯の強さ . . . 本文を読む
健康診断の結果を見て栄養過多と極度の運動不足に陥っていると出る。まあ、いつものことなのだが、数値が年々上昇して行き下ることはないから問題なのであります。血糖値、中性脂肪、コレステロール、、など成人病のモデルのようです。
で、いつも歩かない自分なのだが、頑張って朝から京都嵯峨野を散策することにした。JRで京都まで出て、そのまま支線に乗り換え嵐山・嵯峨野駅で下車。結構観光客がいる。紅葉の季節なのだ。 . . . 本文を読む
導入部の、主人公が駅から降りてどこか遠くに行きたいというただちぎれる思いで、死に場所を探しタクシーに乗り付けるまでの息遣いは映像に込められており、さすが長澤雅彦、健在と、画面に見入りました。
女の子がよく空想するようなハナシなんですね。加藤ローサは人生に疲れ、愛にも自信をなくした女性の自殺未遂を従来の映画の役柄では納めなかった演技をしている。一日半眠り続けて腹が減ってパクつく食事シーンなど、とて . . . 本文を読む
この映画を見て、何を言いたかったんだろうなあと見終わってから久しぶりに考えてしまいました。
宮崎康平氏の著書がベストセラーになり、一躍邪馬台国ブームとなったのは覚えていました。普通の歴史学者だと思っていたのですが、島原鉄道の社長だったとは思ってもいませんでした。ということは、趣味が高じて邪馬台国を研究していたんですね。
映画は、まず吉永が竹中直人の家に入ってしまうところが皆目分からない。恋愛だ . . . 本文を読む
冒頭にこの地方では結婚後3年間は夫婦は同居出来ない、という文字が入る。観客席で多少のどよめきが聞こえる。観客は構えることになるのである。
まあ、最初から逆に結末は想像出来るので、それに到る過程をこの映画は見せるのだな、と考える。
細かいエピソードの連続で、まあ、おおらかと言っていいのか、少々余裕のあり過ぎる演出スタイルで、現代映画を見慣れている我々にはどっぷり中国でも異民族である風土に浸かってし . . . 本文を読む
三国志というと原作よりゲームソフトとして知っている人が多いのであるまいか、と思われる昨今であるが、実は両方知らない僕はこの映画を結構楽しく鑑賞することができた。
考えたら歴史ではまだ日本では卑弥呼の邪馬台国以前の時期で、前古代といえる時代である。戦闘のスタイルも常識的に我々が知っているものではなかったというのは明らかだろう、、。
そういう意味ではただ殺戮してしまう現代の戦争とは全く違っていると . . . 本文を読む
久々の演劇鑑賞。何の前知識もなく観劇したが、いや、はや、とても緻密な作りでしかも現代人が忘れかけている人とのつながりをテーマにした秀逸劇で、大変感動しました。
セットも云十年前に遡ったようなレトロ風家屋の設定で、これがなかなか良い。25年前に理由があって兄弟離散の憂き目にあった悲劇をハートウォーミングのすがすがしい希望劇に変えてしまう力量はたいしたものだと舌を巻いた。
俳優陣の、セリフを自分の . . . 本文を読む
井上夢人の作品にしてはものすごく読みやすくすぐ読破してしまった。これは初めてのことであり驚いてしまう。
いつも感じていた緻密な物語、またCPUものではなかったので不思議だなあと思っていたら、最後の最後でタイムスリップが登場し、井上の匂いも感じたが常にあった強烈なドラマ性は感じなかった。
これ以降「the TEAM」まで空白が出ることになる。
ひょっとしてスランプでなければよいが、、。 . . . 本文を読む
映画の創造方法について
今週は少し毛色の変わった映画を2本見た。どちらもある程度の脚本は用意してあるのだが、セリフ部分の書き込みがほとんど自由という代物の映画である。
つまり、場所等の設定はするが、そこから行われるセリフのやり取りは俳優の自然発露的なものによる、ということだ。
よくイギリスのマイク・リー監督がこの手法を好みカンヌ、パルムドール大賞作「秘密と嘘」などの傑作を生み出している。
日本の監 . . . 本文を読む
まさに歴史ドラマです。革命の動乱に伴う一人の女性の悲劇を中心に据えているので歴史のうねりに翻弄される女性の人間像がナタリー・ポートマンの壮絶な演技を通じて伝わってくる。
ナタリーの演技は本当に青白い光を伴って鮮烈に画面から伝わってくる。獄中に15年も居た女性の呆けた様子は若く粋のいい容貌を見ているぼくたちにとってはショッキングともいえるぐらいだ。演技派を目指しているのが分かる。
逆に対するハビ . . . 本文を読む
脚本があってないかのような何が飛び出してくるか分からない面白い映画だった。劇映画であって、ドキュメンタリーでもある不思議な映画だ。俳優全員が「家畜とペット」についての考察を1年を通してやっている。
カメラのレンズを通して俳優が1生徒になりきってしまうその素晴らしさ。彼らのセリフはほとんど脚本にないものだろう。自分で考え自分で発言する。それは生の人間の言葉だ。ある意味、脚本のないディスカッション映 . . . 本文を読む
映画的には映像、演出、俳優の演技等々立派で申し分ない出来です。ヒットラーものとなるとやはり内容が気になりますが、この映画は完全コメディタッチで作られてるんですね。
しかも、ナチスを罵倒せんがために極端に戯画化しており、ある意味自虐的で笑うに笑えないんです。かと言って決して暗い映画でもない、あまりに婉曲的な主張が露骨で、単純に言えば「ヤリ過ぎ」といった感じも否めません。
完全に病人状態のヒットラ . . . 本文を読む
通常のクライムアクションかなと思っていたら拳銃一つでハナシが意外な方向に分散し、考えたら悪夢の一夜なんだけれど、構成が緻密で重厚、また家族の哀しさまで感じるダイナミックな大人のドラマに仕上げていました。
ハナシはとても錯綜していて見ていてとても面白かったが、これは脚本が一流だなあと感じる。ラスト近くのどんでん返しもあっといわせる演出ではなく、さらりと披露しているだけなのでこちらはにやりとしてしま . . . 本文を読む
何かこの題材って、どこかで聞いたことがあるような、別に驚きもしない精神的ホラーです。だって、臓器移植をしたらドナーの人間に乗り移るって昔から使い古されている題材ですよね。今回は角膜ということなのだが、、。
結構丁寧に作られているから退屈はしないです。B級の雰囲気もそれほどはしない。割とお金をかけて作っているからかな、とも思うけれど、怖くもないが、謎を後々に引っ張っている演出力はまあ認められる。で . . . 本文を読む