鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

食の思い出「ベトナム」

2012-08-14 | 食べ物

ベトナム旅行に行ったことがある。

私たち夫婦以外にツァーの申込者がなく、添乗員のつかないツァーだったため、夫婦二人旅だった。

ホーチミン市(旧サイゴン)のホテルに泊まり、ガイド、運転手、我々夫婦の4人で、宮殿跡、クチのベトナム戦争跡地、メコン川などを観光した。

クチは、狭いトンネルが無数に掘られ、手製の幼稚な武器があり、ベトナム戦争の実態が少し理解できた。

 

メコン川の河口は黄土色をしており、対岸が見えないほど広く、大陸的な風景だった。

中州に渡り、そこの観光果樹園で果物を食べた。

トロピカルな味のする果物ばかりだった。

小学生くらいの女の子が歌を歌い、チップをあげた。

幼い子といえど、観光客相手に稼いでいるのだろう。

 

サイゴンの市場に行ったが、中に入ったとたん、すえたような臭いに思わずウェッとなった。

肉、魚、野菜、果物、加工食品など実にたくさんの食材があり、それらのにおいが混じりあい、腐ったように臭いが立ち込めているのであった。

ここに来る日本人は、気持ち悪くなる人が多いそうで、いかに日本が臭いの少ない国であるか再認識した。

 

ベトナム料理を食べたが、付け合せの野菜にコリアンダー、バジル、タデなどの香草類をたっぷりと使っており、それが、舌を刺激する強烈な味と香りを放っているのだった。

料理そのものの味より、これらの味と香りがいつまでも舌に残った。

 

日本に、ベトナム料理、タイ料理など、外国料理の店があるが、ほとんどは日本人向けに食べやすくしたものだろう。

本当の外国料理を理解するには、その国へ行き、市場を回り、人々が普通に食べているものを食するしかないだろう。

 

メコン川の中州で、南国の果物を食べる。

コメント (6)
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