南さつま市笠沙の史跡を紹介します。
赤生木から黒瀬へ行く途中の道路脇に、野間神社一の鳥居があります。
右の山が野間岳で、その中腹に野間神社があります。
近くに神社もないのに、鳥居の上部だけがあります。
この鳥居は赤生木村にあったものが破損し、1830年に片浦村に移して再興しました。その後、ここに移された経緯は不明だそうです。
石碑に「北野間宮 南黒瀬村」と書かれています。
鳥居のところから野間岳を望む。野間岳がよく見えるここに移設したのかもしれません。
これは、以前、野間岳登山したときにお参りした野間神社です。
鳥居から赤生木方面へ少し行くと、田の神があります。
僧衣の立像で、右手にスリコギ、左手にメシゲを持っています。
建立は江戸中期頃と考えられています。
後姿。ワラヅトを背負って、田んぼを見つめています。
田の神の近くに宝塔があります。
宝塔は、平安時代後期から鎌倉時代に盛んに造られ、真言密教の影響を受けていると考えられています。