鹿児島市伊敷の石井出取水堰跡を紹介します。
甲突川の右岸に、石井出取水跡地の碑があります。
水神の碑です。
水神のところから見た甲突川。右岸側に、立派な石畳があります。
ここに、石井出用水と言われる取水堰がありましたが、平成5年の鹿児島豪雨災害で流失しました。
堰は長さ40m、高さ2mでした。取水口のところにあった水神碑には、文化十年(1813年)と刻まれていました。
大きな石が残っていますが、これも堰の遺構です。
下流より見る。堰により、120ヘクタールの新田が開発されたそうです。
用水路には、このような石橋が架けられていました。(案内板より写す)
甲突川を上流へ行くと、小山田中学校の前に「ほぞ穴」という石が並んでいます。
ほぞは、材料をつなぐとき片方にある突起で、ほぞ穴は突起を入れる穴です。
これは、旧河道の右岸川岸にあったものを移設したものです。
このほぞ穴の用途については、わからないそうです。
聞き取りによると、「河頭太鼓橋の架橋構法を試験的に調べた跡」や「用水のための井堰跡」ではないかということです。