■山本有三記念館@吉祥寺
▼山本有三
『路傍の石』や『女の一生』を書いた作家。
日本文学はほとんど分からないが、西洋館ということで訪ねてみた
吉祥寺駅から、広大な井の頭公園沿いをてくてく歩いて、万助橋で曲がり、玉川上水沿いを歩くと20分ほど。
元は商業家の家を購入したとかって書いてあったな。
門の前にでえーんと大きな石が置かれていて、その名も「路傍の石」
これを見つけて、わざわざ自宅裏庭に運び込んだらしい。
入館料は300円(庭のみは無料開放)。公開されているのは1、2階の一部で、
その昔は長男や、三女の部屋だったところも、今では展示室となっている。
展示室Aに短い説明映像がいくつか見れるコーナーがあったので、1つ(11分)見たら概要が分かった。
どの部屋にも立派な暖炉があって、それぞれデザインが違っている。
展示室Bには著書が置いてあって、読書もできる。窓が広くとってあるため日当たりが良い
レースのカーテンの向こうには、さまざまな樹木や花が植えられた庭が見える。
窓のデザインがまた可愛いんだな。ガラスもレトロだし
2階に上がる階段の上には大きなステンドグラスがキレイ!
書斎の和室は、とても落ち着いた造りで、柱には山本が好きだった竹もはめ込んであった/驚
ちょっと入り組んだ間取りで、どの部屋も採光が良く、床板や丁寧に創られた椅子の軋む音が豊かな気持ちにさせる。
こんなところに住めたら、本当に長編小説のひとつも書きたくなるよね。
戦時中にこの家を軍に接収され、名残惜しんだ記録が残っている。
命令されたら、遅くても4日以内に立ち退かなきゃならないなんて無茶なことしたもんだよね
友人宅を経て、湯河原に移り住み、その後、家は返されたけど、子どもたちのために少国民文庫を開設して開放した。
国語改革に力を注いだらしく、『銀河』(新潮社)は横組み・カナを使った斬新な雑誌だったみたい。
庭に出ると、広いバルコニー、周囲に散歩道があって、桜の巨木、青々とした紅葉(秋もいいだろうなあ!)、奥には竹林、池には魚も泳いでいた。
風が強かったんだけど、風が吹くたび、竹林や木々がざわめいて、なんとも心地よい音に包まれる。
しばしベンチで休憩して、その音と緑に静かに包まれていた。
立ち去る時は、ほんとうに名残惜しい気がした。
以下は山本が好きだったというツェーザル・フライシュレンさんの詩。
「心に太陽を持て」
心に太陽を持て
あらしが吹こうが、雪がふろうが、
天には雲、
地には争いが絶えなかろうが!
心に太陽を持て
そうすりゃ、何がこようと平気じゃないか!
どんな暗い日だって
それが明るくしてくれる!
くちびるに歌を持て
ほがらかな調子で。
毎日の苦労に
よし心配が絶えなくとも!
くちびるに歌を持て
そうすりゃ、何がこようと平気じゃないか!
どんなさびしい日だって
それが元気にしてくれる!
他人のためにも、ことばを持て
なやみ、苦しんでいる他人のためにも。
そうして、なんでこんなにほがらかでいられるのか、
それをこう話してやるのだ!
くちびるに歌を持て
勇気を失うな。
心に太陽を持て
そうすりゃ、なんだってふっ飛んでしまう!
▼山本有三
『路傍の石』や『女の一生』を書いた作家。
日本文学はほとんど分からないが、西洋館ということで訪ねてみた
吉祥寺駅から、広大な井の頭公園沿いをてくてく歩いて、万助橋で曲がり、玉川上水沿いを歩くと20分ほど。
元は商業家の家を購入したとかって書いてあったな。
門の前にでえーんと大きな石が置かれていて、その名も「路傍の石」
これを見つけて、わざわざ自宅裏庭に運び込んだらしい。
入館料は300円(庭のみは無料開放)。公開されているのは1、2階の一部で、
その昔は長男や、三女の部屋だったところも、今では展示室となっている。
展示室Aに短い説明映像がいくつか見れるコーナーがあったので、1つ(11分)見たら概要が分かった。
どの部屋にも立派な暖炉があって、それぞれデザインが違っている。
展示室Bには著書が置いてあって、読書もできる。窓が広くとってあるため日当たりが良い
レースのカーテンの向こうには、さまざまな樹木や花が植えられた庭が見える。
窓のデザインがまた可愛いんだな。ガラスもレトロだし
2階に上がる階段の上には大きなステンドグラスがキレイ!
書斎の和室は、とても落ち着いた造りで、柱には山本が好きだった竹もはめ込んであった/驚
ちょっと入り組んだ間取りで、どの部屋も採光が良く、床板や丁寧に創られた椅子の軋む音が豊かな気持ちにさせる。
こんなところに住めたら、本当に長編小説のひとつも書きたくなるよね。
戦時中にこの家を軍に接収され、名残惜しんだ記録が残っている。
命令されたら、遅くても4日以内に立ち退かなきゃならないなんて無茶なことしたもんだよね
友人宅を経て、湯河原に移り住み、その後、家は返されたけど、子どもたちのために少国民文庫を開設して開放した。
国語改革に力を注いだらしく、『銀河』(新潮社)は横組み・カナを使った斬新な雑誌だったみたい。
庭に出ると、広いバルコニー、周囲に散歩道があって、桜の巨木、青々とした紅葉(秋もいいだろうなあ!)、奥には竹林、池には魚も泳いでいた。
風が強かったんだけど、風が吹くたび、竹林や木々がざわめいて、なんとも心地よい音に包まれる。
しばしベンチで休憩して、その音と緑に静かに包まれていた。
立ち去る時は、ほんとうに名残惜しい気がした。
以下は山本が好きだったというツェーザル・フライシュレンさんの詩。
「心に太陽を持て」
心に太陽を持て
あらしが吹こうが、雪がふろうが、
天には雲、
地には争いが絶えなかろうが!
心に太陽を持て
そうすりゃ、何がこようと平気じゃないか!
どんな暗い日だって
それが明るくしてくれる!
くちびるに歌を持て
ほがらかな調子で。
毎日の苦労に
よし心配が絶えなくとも!
くちびるに歌を持て
そうすりゃ、何がこようと平気じゃないか!
どんなさびしい日だって
それが元気にしてくれる!
他人のためにも、ことばを持て
なやみ、苦しんでいる他人のためにも。
そうして、なんでこんなにほがらかでいられるのか、
それをこう話してやるのだ!
くちびるに歌を持て
勇気を失うな。
心に太陽を持て
そうすりゃ、なんだってふっ飛んでしまう!