■文豪・泉鏡花×球体関節人形 ~迷宮、神隠し、魔界の女~@弥生美術館(2018.7.3)
“泉鏡花(1873~1939)は、明治後期から昭和初期かけて活躍した文学者です。
神なのか、魔物なのか、人なのか・・・鏡花文学の謎めいた女人たちの存在は、人形と通じ合うものがあります。
特に、「球体関節人形」という、現代の「活き人形」と言うべきリアルな人形には、
「本当に生きているのかもしれない」「心があるのかもしれない」と
錯覚させられるほどの存在感があり、見る者は圧倒させられます。
球体関節人形の草分け的な存在である吉田良と、
その指導を受けたピグマリオンの作家が、鏡花文学のヒロインたちを人形に制作しました。
また、明治~大正期に鏡花作品を飾った木版、石版口絵、肉筆の手紙などで鏡花の人生と文学を紹介します。”
Makuake
会期:7月1日(日)~9月24日(月・祝)
開館時間:午前10時~午後5時 (入館は4時30分までにお願いします)
休館日:月曜日
泉鏡花(ウィキ参照
“尾崎紅葉に師事”
四谷シモンさんほかの「球体関節人形」や「からくり人形」、
ムットーニさん(武藤政彦氏)のからくり劇場など妖しい人形の世界が好きだ
弥生美術館&竹久夢二美術館はいつか観に行きたいと思いつつ
なかなかひっかかる企画展がなかった中、
これは観なきゃ!と開催3日目にして炎天下の中行ってきた
入ってすぐ受付とグッズ売り場があり、1、2Fが球体展、3Fは高畠華宵さん
2Fの通路から隣接している竹久夢二美術館に入り、1Fに戻るという順路
建物自体が趣ある洋館
館内にはグッズ売り場で流す夢二のCDが流れていた
【出展者】
吉田良 『攻殻~』シリーズの『イノセンス』つながりなのか/驚
愛実
水澄美恵子
三浦悦子
ホシノリコ
陽月
橘明
「ピグマリオニズム」人形愛
入ってすぐ、泉鏡花そっくりの生首があり、いきなり引き込まれる
2Fには記念撮影コーナーもあった
私は日本文学は疎いので、泉鏡花は名前しか知らないが、幽霊、怪奇好きとなると興味が湧く
泉鏡花の数々の作品を人形で表し、簡単なあらすじが添えてあるので
それを斜め読みしながら、人形の耽美な世界を楽しんだ
吉田良さんをメインに、彼に師事した方々の作品が並ぶ どれも圧倒的な存在感
粘土、和紙、人毛、ドールアイと呼ばれるガラスのような眼、アンティークの着物で命を吹き込まれ異様な美しさ
「古裂」
“江戸時代以前に外国から入ってきた金襴(きんらん)・緞子(どんす)などの布地。
茶道具の仕覆に仕立てたり,?風・手鑑に貼ったりして珍重される。 ”
【内容抜粋メモ】
『註文帳』
『日本橋』水澄美恵子
『草迷宮』水澄美恵子
『外科室』三浦悦子
医師との禁じられた愛を、麻酔をしている間に話してしまうのではないかと恐れて
麻酔なしで手術を受けた女の話とか・・・壮絶すぎる
『化鳥』三浦悦子
『天守物語』水澄美恵子
『革鞄(カバン)の怪』ホシノリコ
これも面白そうな話 女の着物の裾を掴むのは、カバンの中から出て来た手
『茸の舞姫』
『薄紅梅』
『朱ニッキ』愛実
『琵琶伝』
『星の歌舞伎』
北斗七星のほどこされた扇子がステキ
『夜叉ヶ池』橘明
福井県に実際にある池だそう
眼がグルグルと動き、まばたきしている/驚
『高野聖』
デカいガマガエル、月と太陽のような壁紙の前に座る妖女
女性の美しさって長い髪にあるのかなあ
女性の幽霊の怖さも同じく
人毛を使ってあって、ここまで伸ばすには相当な年月がかかるのでは?
どう取引されているのか フシギな世界
どれがどの方の作品か分からなくなってしまったから
作家さんたちのSNSなどから画像だけ貼ります
<日本における人形の歴史>
「市松人形」(髪がどんどん伸びていくやつね
「生き人形」「からくり人形
『少女三人』光文社
<その他、巻絵、手紙、口絵・下絵、写真などなど>
泉鏡花はお化けが好きで、柳田國男らとの「幽霊と怪談の座談会」という写真もあった
水木サンが生きてたら、絶対参加してたな あと荒俣宏さんとか
<泉鏡花の略歴>
兎のコレクションの写真
初恋のしげは、亡き母に面影が似ていたとか
妻・すず
辞世の句
「いろはの徳はむりやうなり。つかふときは、たいせつに。」
言葉は大切に使うべしという意
<気になった人物名>
川崎プッペ
尾崎紅葉
鰭崎英朋
橋口五葉
【ブログ内関連記事】
映画『陽炎座』(1981)監督:鈴木清順
「押井守監修 球体関節人形展」@東京都現代美術館(2004.3.13)
「SIMONDOLL」四谷シモン@そごう美術館(~7/6(日))
種村季弘の眼 迷宮の美術家たち@板橋区立美術館
【3F 高畠華宵】
<代表作>
『わすれなぐさ』
『馬賊の唄』(旧字の文章がステキ
<名作オペラ>
『カルメン』『タンホイザー』『蝶々夫人』(カピタン唄って何だろう?)『椿姫』『ハムレット』
その後は日本画制作に没頭した あくまで自分の描きたいように描いた
鹿野琢見(美術館創立者)
“日本の弁護士。1969年、東京第二弁護士会副会長。弥生美術館および竹久夢二美術館を創設し理事長を務めた。”
『さらば故郷!』を幼い頃に観て感動し、直接会った際に作者に話したら喜び
『新さらば故郷!』を描いてくれた(やっぱり最初のほうが趣があるな
急逝後、作品を受け継いだ
通路には、「水森亜土お絵描きライブ」(平成5年)の際、大きなガラスに描いた絵も展示されていた
黒にゃんこも可愛い
■明治150年記念Ⅰ 明治の夢二@竹久夢二美術館
会期:7月1日(日)~9月24日(月・祝)
開館時間:午前10時~午後5時 (入館は4時30分までにお願いします)
休館日:月曜日
竹久夢二
1.ふるさとの思い出
『日本少年』
2.上京、苦学、デビュー
学校をエスケープして目白一帯を眺められる丘にいたという
3.交換日記
仲間4人と交わした日記
「コマ絵」
社会主義実現を空想し、貧しい人間を描き、風刺画もあった
「スケッチ帖」
常に持ち歩き、日常見るものを描いた 東京の風景画が多い
(この辺にゆかりがある人なんだな ニコライ堂や、湯島などの絵が多い
『中学世界』に入選し、職業画家となる
島村抱月
「新聞の挿絵」「雑誌の隆盛期」で一気に有名となる
『婦人グラフ』
「絵葉書」もよく描いた 独学ってスゴイ 英語のタイトルも多いのはなぜ?
「浪漫主義」
アールヌーヴォに影響された絵も展示
<3人の女性>
最初の妻・たまき
「夢二式美人」の原型とされる 写真を見たかぎりでも薄幸美人
3人の男児を産む(もうみんな亡くなったんだ
笠井彦乃
絵を習いにきて愛し合うようになったが、23歳で亡くなる もっとも愛した女性と言われる
永井カ子ヨ
モデルとして人気 日常でも絵そのもののように振る舞うよう言われた その後去る
昭和9年 結核で長野に入院し、「ありがとう」と言い残して49歳で夭逝した夢二
<セノオ楽譜>
宵待草/夢二
当時のLP、蓄音器が展示
城ヶ島の雨/北原白秋
自著57冊のほか、画集、童謡、口絵ととにかく多作!
『ねむの木』
<明治のファッションの先駆>
髪がふくれているのは、朝ドラ『花子とアン』を思い出す
当時の女学生の写真も展示
三越呉服店が「デパートメントストア」として、日本初の百貨店として開業
ショーケースには着物が入っていて、椅子に腰掛けている女性も着物姿の写真/驚
「女義太夫」にも夢中になった←今度は『わろてんか』を思い出す
今のアイドルのようで、追っかけファンもいた
夢二自身は「ボヘミアンネクタイ」などを着用 「ボヘミアンライク」の象徴だった
恩地孝四郎
<上野のパラダイス双六>
動物が可愛い 凌雲閣(十二階)が上がり
当時流行った「ウォーターシュート」にも乗ったそう
ランドの「スプラッシュマウンテン」みたい! 『ブラタモリ』でも紹介してなかったっけ?
「夢二学校」
東郷青児らがいた!
【ブログ内関連記事】
映画『夢二』(1991)監督:鈴木清順
竹久夢二展@川越市立美術館
<グッズ売り場>
書籍、クリアファイル、マステ、風呂敷、タオルハンカチ、一筆箋などなど
どれもステキな図柄だったけれども見るだけにした
<夢二 カフェ港や>
外からも館内からも入れる
ドリンクのほか、ケーキセット、カレー、ホットサンドなどもある
<その他拾ったチラシ>
追。
行きも帰りも思ったけど、東大ってどんだけ広いんだ
工学部、理学部と、学部だけで相当な敷地面積がある
建物も時代を帯びてるし、歴史を感じた
“泉鏡花(1873~1939)は、明治後期から昭和初期かけて活躍した文学者です。
神なのか、魔物なのか、人なのか・・・鏡花文学の謎めいた女人たちの存在は、人形と通じ合うものがあります。
特に、「球体関節人形」という、現代の「活き人形」と言うべきリアルな人形には、
「本当に生きているのかもしれない」「心があるのかもしれない」と
錯覚させられるほどの存在感があり、見る者は圧倒させられます。
球体関節人形の草分け的な存在である吉田良と、
その指導を受けたピグマリオンの作家が、鏡花文学のヒロインたちを人形に制作しました。
また、明治~大正期に鏡花作品を飾った木版、石版口絵、肉筆の手紙などで鏡花の人生と文学を紹介します。”
Makuake
会期:7月1日(日)~9月24日(月・祝)
開館時間:午前10時~午後5時 (入館は4時30分までにお願いします)
休館日:月曜日
泉鏡花(ウィキ参照
“尾崎紅葉に師事”
四谷シモンさんほかの「球体関節人形」や「からくり人形」、
ムットーニさん(武藤政彦氏)のからくり劇場など妖しい人形の世界が好きだ
弥生美術館&竹久夢二美術館はいつか観に行きたいと思いつつ
なかなかひっかかる企画展がなかった中、
これは観なきゃ!と開催3日目にして炎天下の中行ってきた
入ってすぐ受付とグッズ売り場があり、1、2Fが球体展、3Fは高畠華宵さん
2Fの通路から隣接している竹久夢二美術館に入り、1Fに戻るという順路
建物自体が趣ある洋館
館内にはグッズ売り場で流す夢二のCDが流れていた
【出展者】
吉田良 『攻殻~』シリーズの『イノセンス』つながりなのか/驚
愛実
水澄美恵子
三浦悦子
ホシノリコ
陽月
橘明
「ピグマリオニズム」人形愛
入ってすぐ、泉鏡花そっくりの生首があり、いきなり引き込まれる
2Fには記念撮影コーナーもあった
私は日本文学は疎いので、泉鏡花は名前しか知らないが、幽霊、怪奇好きとなると興味が湧く
泉鏡花の数々の作品を人形で表し、簡単なあらすじが添えてあるので
それを斜め読みしながら、人形の耽美な世界を楽しんだ
吉田良さんをメインに、彼に師事した方々の作品が並ぶ どれも圧倒的な存在感
粘土、和紙、人毛、ドールアイと呼ばれるガラスのような眼、アンティークの着物で命を吹き込まれ異様な美しさ
「古裂」
“江戸時代以前に外国から入ってきた金襴(きんらん)・緞子(どんす)などの布地。
茶道具の仕覆に仕立てたり,?風・手鑑に貼ったりして珍重される。 ”
【内容抜粋メモ】
『註文帳』
『日本橋』水澄美恵子
『草迷宮』水澄美恵子
『外科室』三浦悦子
医師との禁じられた愛を、麻酔をしている間に話してしまうのではないかと恐れて
麻酔なしで手術を受けた女の話とか・・・壮絶すぎる
『化鳥』三浦悦子
『天守物語』水澄美恵子
『革鞄(カバン)の怪』ホシノリコ
これも面白そうな話 女の着物の裾を掴むのは、カバンの中から出て来た手
『茸の舞姫』
『薄紅梅』
『朱ニッキ』愛実
『琵琶伝』
『星の歌舞伎』
北斗七星のほどこされた扇子がステキ
『夜叉ヶ池』橘明
福井県に実際にある池だそう
眼がグルグルと動き、まばたきしている/驚
『高野聖』
デカいガマガエル、月と太陽のような壁紙の前に座る妖女
女性の美しさって長い髪にあるのかなあ
女性の幽霊の怖さも同じく
人毛を使ってあって、ここまで伸ばすには相当な年月がかかるのでは?
どう取引されているのか フシギな世界
どれがどの方の作品か分からなくなってしまったから
作家さんたちのSNSなどから画像だけ貼ります
<日本における人形の歴史>
「市松人形」(髪がどんどん伸びていくやつね
「生き人形」「からくり人形
『少女三人』光文社
<その他、巻絵、手紙、口絵・下絵、写真などなど>
泉鏡花はお化けが好きで、柳田國男らとの「幽霊と怪談の座談会」という写真もあった
水木サンが生きてたら、絶対参加してたな あと荒俣宏さんとか
<泉鏡花の略歴>
兎のコレクションの写真
初恋のしげは、亡き母に面影が似ていたとか
妻・すず
辞世の句
「いろはの徳はむりやうなり。つかふときは、たいせつに。」
言葉は大切に使うべしという意
<気になった人物名>
川崎プッペ
尾崎紅葉
鰭崎英朋
橋口五葉
【ブログ内関連記事】
映画『陽炎座』(1981)監督:鈴木清順
「押井守監修 球体関節人形展」@東京都現代美術館(2004.3.13)
「SIMONDOLL」四谷シモン@そごう美術館(~7/6(日))
種村季弘の眼 迷宮の美術家たち@板橋区立美術館
【3F 高畠華宵】
<代表作>
『わすれなぐさ』
『馬賊の唄』(旧字の文章がステキ
<名作オペラ>
『カルメン』『タンホイザー』『蝶々夫人』(カピタン唄って何だろう?)『椿姫』『ハムレット』
その後は日本画制作に没頭した あくまで自分の描きたいように描いた
鹿野琢見(美術館創立者)
“日本の弁護士。1969年、東京第二弁護士会副会長。弥生美術館および竹久夢二美術館を創設し理事長を務めた。”
『さらば故郷!』を幼い頃に観て感動し、直接会った際に作者に話したら喜び
『新さらば故郷!』を描いてくれた(やっぱり最初のほうが趣があるな
急逝後、作品を受け継いだ
通路には、「水森亜土お絵描きライブ」(平成5年)の際、大きなガラスに描いた絵も展示されていた
黒にゃんこも可愛い
■明治150年記念Ⅰ 明治の夢二@竹久夢二美術館
会期:7月1日(日)~9月24日(月・祝)
開館時間:午前10時~午後5時 (入館は4時30分までにお願いします)
休館日:月曜日
竹久夢二
1.ふるさとの思い出
『日本少年』
2.上京、苦学、デビュー
学校をエスケープして目白一帯を眺められる丘にいたという
3.交換日記
仲間4人と交わした日記
「コマ絵」
社会主義実現を空想し、貧しい人間を描き、風刺画もあった
「スケッチ帖」
常に持ち歩き、日常見るものを描いた 東京の風景画が多い
(この辺にゆかりがある人なんだな ニコライ堂や、湯島などの絵が多い
『中学世界』に入選し、職業画家となる
島村抱月
「新聞の挿絵」「雑誌の隆盛期」で一気に有名となる
『婦人グラフ』
「絵葉書」もよく描いた 独学ってスゴイ 英語のタイトルも多いのはなぜ?
「浪漫主義」
アールヌーヴォに影響された絵も展示
<3人の女性>
最初の妻・たまき
「夢二式美人」の原型とされる 写真を見たかぎりでも薄幸美人
3人の男児を産む(もうみんな亡くなったんだ
笠井彦乃
絵を習いにきて愛し合うようになったが、23歳で亡くなる もっとも愛した女性と言われる
永井カ子ヨ
モデルとして人気 日常でも絵そのもののように振る舞うよう言われた その後去る
昭和9年 結核で長野に入院し、「ありがとう」と言い残して49歳で夭逝した夢二
<セノオ楽譜>
宵待草/夢二
当時のLP、蓄音器が展示
城ヶ島の雨/北原白秋
自著57冊のほか、画集、童謡、口絵ととにかく多作!
『ねむの木』
<明治のファッションの先駆>
髪がふくれているのは、朝ドラ『花子とアン』を思い出す
当時の女学生の写真も展示
三越呉服店が「デパートメントストア」として、日本初の百貨店として開業
ショーケースには着物が入っていて、椅子に腰掛けている女性も着物姿の写真/驚
「女義太夫」にも夢中になった←今度は『わろてんか』を思い出す
今のアイドルのようで、追っかけファンもいた
夢二自身は「ボヘミアンネクタイ」などを着用 「ボヘミアンライク」の象徴だった
恩地孝四郎
<上野のパラダイス双六>
動物が可愛い 凌雲閣(十二階)が上がり
当時流行った「ウォーターシュート」にも乗ったそう
ランドの「スプラッシュマウンテン」みたい! 『ブラタモリ』でも紹介してなかったっけ?
「夢二学校」
東郷青児らがいた!
【ブログ内関連記事】
映画『夢二』(1991)監督:鈴木清順
竹久夢二展@川越市立美術館
<グッズ売り場>
書籍、クリアファイル、マステ、風呂敷、タオルハンカチ、一筆箋などなど
どれもステキな図柄だったけれども見るだけにした
<夢二 カフェ港や>
外からも館内からも入れる
ドリンクのほか、ケーキセット、カレー、ホットサンドなどもある
<その他拾ったチラシ>
追。
行きも帰りも思ったけど、東大ってどんだけ広いんだ
工学部、理学部と、学部だけで相当な敷地面積がある
建物も時代を帯びてるし、歴史を感じた